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企業レポート

仕切り直し ktk  1月7日 (2015.01.06)

次世代モデルを確立 

来期反転攻勢に打って出る構え

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ktk(3035・JQ)は仕切り直し。統合2年、効果持ち越し。さらに1年すり合わせ。前期3円減配したが、今期1円増配の見込み。親会社と4つの連結子会社を結ぶ垂直統合型のプラットホームとスキームが揃い採算の改善に意欲。円安、消費増税を受けて個人、中小企業の内需低迷が目立つものの、原油安をはじめ一次産品の値下がりがマクロ反転の手掛かり。昨年12月26日に発表された1Q連結0.4%増収、営業赤字4200万円が物語るように若干好転している。前期9月26日に上方修正し、10月3日見切り発車で548円の戻り高値。前期末1株当たり連結純資産が446円だけに、反転が緒につくと再び人気化しそうだ。同社の場合、子会社アイオーテクノのリサイクルトナー・リボンなど生産を川上に、同青雲クラウンの仕入れ物流が川中でメーカーと卸のパイプ役をはたし、親会社が川下で全国23拠点を足場に約1万2000社の法人顧客をさばくというユニークな業態。2013年12月事務用機械器具のSBMソリューション、14年6月に物流のキタブツを100%子会社にして密度を上げた。37万本をピークに33万本に落ち込んだアイオーテクノのリサイクル製品が前期35、36万本に回復。今期どの程度青雲クラウンの顧客を取り込めるか見どころ。ひところ5億円の声も掛かったソリューション事業が、大型ポステイング案件一巡により前期2億円に縮小。技術陣をテコ入れしている。駆け込みの反動もこなれ、需要期の3Q(2月21日~5月20日)に備え2Qの仕込みが焦点。逐一収益改善が見込まれる。現在、月一度有力な社員を対象にリサイクルトナーの技術研修を駒ケ根の工場で実地体験中。若いエネルギーが緊迫感に包まれ清々しい雰囲気。仕込み次第で品質が向上し、コストパフォーマンスも生まれる。アイオーテクノの社運が今年大きな変化の時期に当たり興味深い。親会社は来年調整運明け。青山社長(50)も同運だけになおさらだ。

2015年8月期(連結)は、売上高178億8700万円(1.2%減)、営業利益7900万円(10.5%減)経常利益8200万円(14.1%減)、純益500万円の見通し。配当は期末3円の予定。リサイクルトナーをはじめOAサプライ商品、文具事務用品、OA機器、IT商品など消耗品ビジネスの経済合理性がテーマ。川上、川中、川下を結び徹底的に掘り下げ次世代モデルを確立。来期、反転攻勢に打って出る構えだ。

 

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