QEの巻き戻し不確実 2015、16年守りの日銀 (2014.12.26)
米国の主要3指数一服。英米がクリスマス休暇とあって模様眺め。権利取りと節税売りが綱引きになった。10月31日の追加緩和で長期金利低下に拍車がかかり、10年債利回り0.310%と過去最低を更新。2015、16年は、日銀にとって攻めの13、14年に対し守りの年といわれる。FRBが先行し10月28日FOMCでQE終了というが、リーマンショック後にゼロ金利政策が5年続き、0・8兆ドルから4・5兆ドルに拡大した米連銀の資産。巻き戻しが不確実という。確かに、これまで人口増やシェール革命、ハイテク、金融政策の成功など米国経済の復活、来年6月に利上げも伝えられるが、この先米国が不況になった時FRBに打つ手がない。買い込んだ連邦債や住宅債券など4・5兆ドルの資産圧縮が課題。やむなく延命に追い込まれ、2016年米大統領選挙がめくらましという。前日紹介した嶋中雄二の景気報告は見上げたもので、来年以降キッチン、ジュグラー、クズネッツ、コンドラチェフ4つのサイクルがすべて上向き、日本に1961年の岩戸景気と同様好況が到来するという。今回7番目のジュグラーサイクル(10年の循環)に相当し、2012年に始まった「観光・文化」の波が17年をピークに東京五輪後の21年まで続くと非常に明るい。過渡期に違いないが、過去を否定すると何も成り立たず、仮説と検証によるほかない。11月18日「時価総額」がGDPを越えるとバブル。過去1987年4月~90年7月、05年2月~07年10月の2回。今回3度目と述べた。12月25日現在、東証一部の時価総額514兆円に対し、2014年名目GDP488兆円、同実質530兆円。日経平均1万8000円が境目とみられ、8日から16日まで振り、17日以降24日まで戻したばかり。割安でないと買いが入らない。26日から「新春相場」になるが、主力中心に来年節分にかけて午尻下がり。ポジション調整が予想される。政策面でTPP、原発再稼働、安保見直しなど支援材料にならず、憲法改正どころでない。成長戦略と財政再建もおぼつかない。25日の場合、選択肢から逐一外していくと消去法で■■■(****)が見直された。529円で引けザラバ22日の戻り高値536円を抜き有望。
(中略)
25日の日経平均45円安。大引け1万7808円。東証一部の出来高16億株、売買代金1兆3800億円と低水準。3月限が10円高で寄り40円安の1万7750円引け。10年債利回り0.310%(-0.020%)。掉尾の一振りが個別に乗り移って見える。来年から5年水素関連が大きなテーマ。■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)中心に、電力自由化を踏まえ■■(****)、■■■■(****)狙い目。オバマ大統領が2016年米国復活の目玉という3Dプリンター第2波も焦点。■■■■■(****)、■■■■■■■■■(****)、■■■(****)もスケールが大きい。さらに、プーチン大統領の逆襲を見越しサハリンⅡもしつこい。■■■(****)が気になる。(了凡)