看板倒れの官製相場 季節外れの阿波踊りに似た心境 (2014.11.28)
模様眺めで始まり後場一段安。日銀の介入を見越して戻したが、引け間際再び売られた。先物のポジション調整とみられ、主力から中小型株にも広がった。円安一服、米国休場(感謝祭)とあって手詰まり。持て余している。2年前から官製相場。10月31日に第2幕が上がったものの看板倒れ。強引に持ち上げて総選挙に突入し相場のリズムが狂った。アベノミクスが成功していれば第2幕なし。景気下振れ、10%増税リスクを嗅ぎつけた日銀が追加緩和。GPIF見直しも発表され、首相帰国前に増税延期、解散・総選挙が決まった。追加緩和も賛成5に対し反対4。総裁と副総裁3票を除けば、賛成2反対4が審議委員の意見。第2幕のプロセスを見るとどれも際どい。一つ間違えば奈落の底。日本は、財政再建どころでない。自民党が単独で安定多数の249議席以上、公明党の31議席と合わせ絶対多数266議席を上回ると現政権の勝ち。信任されたことになり、来年秘密保護法や集団的自衛権など首相の本懐に飛躍しそうな情勢。運勢が来年前半絶好調だけに、後半落ち込む公算が大きい。国運に影響するため、おのずと相場にも跳ね返る。第一、実体経済が相場と噛み合わずに混乱する。自民党は第1、第2の矢しか持ち合わせがなく、第3の矢は民間レベルで放つもの。そもそも役人や国会議員が既得権を一掃し、経済政策を打ち出せるわけがない。今回も消費増税のかたわら、景気テコ入れに公共投資や地方創生などばらまきを実施。これでは増税しても福祉や財政健全化に回らない。このため、現政権が総選挙に勝っても信任に至らず、10月前半経験したようにガス抜きも予想される。18日述べた東証一部の時価総額503兆円に対し、7~9月期GDP実質季節調整ベース522兆円。過去1987年4月から90年7月、05年2月から07年10月の2回バブルを経験し3度目。2015~17年にかけて時価総額がGDPを上回ると述べた。半世紀振り、東京五輪が最大の手掛かり。日経平均2万円大台回復、半値戻し2万3000円、PBR世界平均(2倍)で2万4600円が目安とも述べた。日本の財政が破綻するというが、今回財務省のマッチポンプといわれ、季節外れの阿波踊りに似た心境。正しくても間違っていても、いくところまでいかないと収まらない。■■■(****)を担いで5年。そう思った。
(中略)
決算発表(前期2月14日)にかけて意外な高値が見込まれる。
27日の日経平均135円安。大引け1万7248円。東証一部の出来高20億5700万株、売買代金2兆1400億円。12月限が60円安で寄り130円安の1万7250円引け。10年債利回り0.420%(-0.010%)。死んだフリをしている。関係分で値上がり率上位に■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)が登場。27日のOPEC総会、原油減産に足並みそろわずという。■■■■(****)が上放れ。抜群の足取りだ。■■■■■(****)はボトム圏。来年大きなうねり。3Dプリンターの年になる。(了凡)