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企業レポート

3度目の正直  NDS  11月27日 (2014.11.26)

来年大きな変化の時期 

大型案件控えきっかけ待ち

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NDS(1956)は反落。連結減収減益の折り返し。負ののれん発生益3億3500万円計上した。3、4Qサプライズ待ち。直近2期上方修正しているためで3度目の正直。何か出そうだ。事実、1月オープンした本社一階のショールーム。ビジネス、教育、ホームネットワークなど同社が開発した商品、サービスに業者や代理店の引き合い旺盛。5月に60周年を数え次の10年、未来を提案している。医療機関や介護施設など1台でTV、ネット、通信をこなす情報端末システム。水銀灯に代わる無電極ランプ、逆浸透膜を利用したアクアテクノロジーなど時代を先取りするもの。アクアの場合、水素を加え放射線を取り除く純水や入浴中マイクロバブルで毛穴の汚れを落とすネタが人気。ゲノムと京コンピュ―ターで夢のがん新薬が生まれ、水の電気分解を逆にした燃料電池車が水素の時代を告げる時代。反応がいいという。前期からNTT(9432)の光回線が頭打ちとなり、LTEの普及が固定ブロードバンド離れ。モバイルの基地局整備も一巡し過渡期に入った。受注高を見ると、2Q連結累計369億円(11.6%減)にとどまりNTT、モバイル、総合設備も軒並み前年割れ。子会社によるICTソリューション事業が78億8000万円(5.4%増)と健闘している。これから10年、ICT(情報通信技術)を応用し様々な問題解決に取り組む場面。同時に主力の総合エンジニアリングも、東京五輪やリニア開業に伴う大型案件を控え、ミッドランドスクエア、離島を含め全国レベルのモバイル基地、地下鉄不感知工事など経験がモノをいう。ドコモ(9437)が今期営業2割減益、3位転落といわれるヘアピンカーブ。世帯当たり通信費世界一の是正が始まった。社運を見ると、来年大きな変化の時期。上昇運につながるもので、伊藤社長(62)も同運だけに踏ん張りどころ。今、来期の仕込みにかかっている。

2015年3月期(連結)は、売上高770億円(7%減)、営業利益20億円(38%減)、経常利益23億円(37%減)、純益13億円(31%減)と従来通り。記念2円を落とし10円配当(中間5円)に戻す予定。通期受注高770億円(2.5%減)でニュートラル。リーマンショック後、6年底練りできっかけ待ちだ。前回述べたが、ショールームを窓口に戦後2度目のビジネスチャンス。予想される来年の大きな変化が口火になりそうだ。

 

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