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企業レポート

1Q営業黒字 キムラユニ   9月2日 (2011.09.01)

トヨタの信頼にこたえる

戦前、戦後につぐ事業確立期

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キムラユニティー(9368)は好転。持ち直した。3・11震災に伴うもので、6月16日業績と配当予想を開示し、8月3日1Q発表。トヨタが6月10日業績予想を発表し、8月2日上方修正したため、多寡にかかわらず「含み」がある。その後米国債格下げをきっかけに円ドル80円割れが続き悩ましい。しかし、グループ挙げて改革に挑戦。物流・自動車サービスのほか情報・人材サービスでも既存事業の深彫りに意欲。01年ブラジル合弁立ち上げから10年、国内のノウハウを海外(6拠点)で応用しモノにしている。国内もトヨタの構内物流と並行して3PL事業が成長。医薬品卸大手スズケンにつぎ楽天の物流子会社と取引拡大。愛知県中心に8地区18拠点のネットワークが震災や原発事故、円高によってもう一皮むけようとしている。リーマンショックから3年、今年創業130年を数え戦前、戦後につぐ3度目の事業確立期。正念場に違いないが、トヨタの信頼にこたえており、今、来期切り返す公算が大きい。

1Q連結は、1.5%減収に対し営業利益400万円、経常利益2900万円、純損1億1100万円(災害損失1億3600万円)を計上。あく抜けした。比較にならないが、トヨタは連結29%減収、営業赤字1079億円。トヨタグループ向けが4割強を占め、部品調達不足や生産工場閉鎖、電力制限の影響を受けたが、営業黒字を確保している。12年3月期(連結)は、売上高360億円(2%増)、営業利益8億8000万円(10%減)、経常利益10億円(同)、純益5億2000万円(15%減)と6月16日の開示通り。配当は20円(中間10円)を据え置く予定。中国天津、広州の子会社が伸びており、武漢、成都、西安も視野に入った。社運は10年から上昇中。12、13年意外なほど堅調。逐一実績が評価されるという。9月1日698円(1株当たり純資産1679円)で引けたが、2Q(前期11月4日)、3Q発表(同2月4日)を通じて水準訂正が見込まれる。

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