12月の反動安10月に 決算発表きっかけに買い戻し (2014.10.14)
前週末全面安。日経平均4日連続安。台湾とマレーシアを除き世界の指数も全面安になった。モルガンの先物売りが主因。世界中、株価指数が8月上旬に逆戻り。今年に限って8、9月安のジンクスを破っただけに、9日述べた「IMFショック」で我に返った印象。週明けから7〜9月決算発表が始まり、輸出関連中心に逐一買い戻しが予想される。12月以降見込んでいた反動安が10月早々やってきた。9日米国株安が今年最大となり、甘利経済再生相が「デフレ脱却と経済を健全な成長軌道にもっていくため全力を投入する」旨強調。当然のことだ。再増税について、セブン&アイ・HDの村田社長が「1997年の増税より回復が遅い。リーマンショック当時より落ち込みの大きい月もある」という。イオンの岡田社長は「先送りを期待しても無駄。次の引き上げで激烈な過当競争になる」と腹をくくった様子。しかし、内閣府がまとめた景気先行指数は6月から上向き。下がったとはいえ株価も5月から上向き。今後、1ドル110円台が定着すると設備投資も増える。製造業の国内回帰が見込まれるためだ。8日述べたように、(中略)
欧米はデフレの入口で金融政策に決め手を欠いているが、日本は20年以上デフレをこなし出口模索。PERが欧米と並んだところでPBRは圧倒的に割安。円安株高が3、5年続くと国内にお金が回り始め内需関連も動き出す。事実、胸突き八丁。めいめい持ち場、持ち場で一隅を照らすに限る。そこで、■■■■■■(****)が死中活あり。10日293円(5円高)で引け1828万株の大商い。親会社の■■■(****)に匹敵するもので、2日を口火に初動7日目。桁違いのボリュームで親会社を追い越す見込み。8月8日紹介した■■■■■■(****)も底離れ。キャパシタ(蓄電池)に魅力がある。
10日の日経平均178円安。大引け1万5300円。東証一部の出来高28億5100万株、売買代金2兆6800億円。12月限が200円安で寄り160円安の1万5340円引け。10年債利回り0.500%(+0.015%)。自律反発が迫って来た。値上がり率上位を見ると、■■■■■■(****)のほか■■■■(****)と■■■■(****)が関係分。見上げたものだ。3連休を控え9割以上値下がりし身も蓋もないが、前向きに受け止められるかどうか正念場。特大の台風19号が控えているだけに、無事の価値が一段と上がりそうだ。以前触れたHFT(超高速取引)。ロボットが10億分の1秒人間より先に取引を執行し勝率100%といわれるが、後出しジャンケンで如何様。NYダウ5%押しが目安だ。 (了凡)