10、11月も予想以上 NYでシートベルト着用のお触れ (2014.10.01)
前日NYダウが反落し円高に振れ安い。引け下げ渋った。香港民主化デモの影響や世界的な地政学リスク、消費税引き上げに伴う国内景気の下振れなど気重い雰囲気。高値圏だけに利食い急ぎとみられる。真相に探りを入れると、出来過ぎた米株高とドル高によるもの。9月中旬来FOMC、スコットランド独立否決、アリババ上場成功、SQなど主要イベントを消化。材料出尽くしになった。NYダウが9月19日1万7279ドルをつけ、史上最高値を更新した後、すべての営業日で100ドル以上乱高下。ヒンデンブルグ・オーメンの前兆という。1937年5月16日、米国で起きたドイツの飛行船で爆発・炎上事故に由来する暴落の例え。ヘッジファンドが持ち高を減らし、シートベルト着用のお触れが出た模様。NYSEの52週高値更新(安値更新)銘柄の関係や短期騰勢の指標マクラレン・オシレータの値がマイナス等のテクニカル指標。発生すると1ヵ月有効といわれ、約80%の確率で5%以上急落。9月23日に出たという。日経平均は外資が手を引くとさまにならず反落した。1937年の亡霊が今回化けて出ると考えられず、アジアは高安まちまち。ニュートラルの印象に近い。8月の鉱工業生産前月比1.5%減、同家計調査でも2人以上の世帯消費支出が前年同月比4.7%減少。10月1日に日銀短観、2日ECB理事会、3日米雇用統計発表を控え模様眺め気分が広がりそうだ。中国の場合、アリババ上場に肩入れする余り、経済が逆回転している証拠といわれ、(中略)
それより、円安株高の見通し。IMFが試算した購買力評価による均衡値102円のもと、7円余円安に振れたが、当面リーマン前、110円66銭更新が目安と述べた。米国のドル高株高政策が跳ね返ったもので、来年のFRBの利上げが首尾よくいくと110円を突破するという。07年当時120円で製造業の国内回帰が進み、今回似たようなケース。警戒人気が強いだけに10、11月も予想以上とみられる。
9月30日の日経平均137円安。大引け1万6173円。東証一部の出来高23億3800万株、売買代金2兆2700億円。12月限が30円安で寄り60円安の1万6210円引け。10年債利回り0.525%(+0.005%)。8月に4ヵ月振り陰線を引き9月陽線。これで終わる筈がない。値上がり率上位を見ると、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)が関係分で値を保った程度。東証一部の75%値下がり。軒並み安い。派手に上げた値嵩の突っ込み狙い。主力も思ったほど下げていない。■■■■■■■(****)、■■■(****)も駄目押し。ひっくり返ると大きい。■■■(****)に続き■■■■■(****)の三角もち合いも惚れぼれする。(了凡)