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企業レポート

中長期嵩上げ  Gパッカー  9月24日 (2014.09.22)

次世代の仕込み本格化 

ソリューションと海外拡大

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ゼネラルパッカー(6267)は予想以上。前期の受注51億9100万円(76.3%増)と最高。3年後、売上高55億円を目指す第4次中期計画にうねりが出始めた。直近2期売上高ピーク更新。大型案件が目立つためで、食品中心に国内外大手メーカーの設備投資が口火。徐々にボリュームゾーンシフトが見込まれ、次世代の仕込みが本格化している。業界で4000億円といわれる包装機械の市場。うち約1割が輸出に回り前年度最高。製袋充填機の分野でも中長期嵩上げが予想される。同社の場合、粉末・顆粒・固形物等の包装機械・システムに特化。65~70億円レベルが視野に入った模様。8月にシステムソリューション部を立ち上げ、9月から中国上海市にある販売代理店が稼働。ソリューションビジネスと海外市場拡大に向けて持続的成長に舵を切った。前期第3次中期計画をほぼ実現し、 第4次同売上高55億円、純益2億円(2017年7月期)が目安。自社は勿論、他社製品も取り込み、顧客が一部始終生産活動に打ち込める包装システムを国内外で提供する。前期話題になったナイジェリアは日系企業というが、中国、タイはじめアセアンの開拓に意欲。9月から海外担当を5人に増強した。3年後の海外売上高を20%(前期11.5%)に伸ばすのが狙い。今期はアジア増加、欧州減少が見込まれ差し引き増収という。トータルでは他社の大型包装システムが減少し、自社機が増加するため採算改善。人件費、研究開発費など販管費の増加が響き減益の見通し。オープンな経営で好感を持てる。12月2日1Q発表の予定だが、計画線とはいえ上振れも考えられる。

2015年7月期(非連結)は、売上高45億円(7%減)、営業利益2億800万円(9%減)、経常利益2億1000万円(10%減)、純益1億4000万円(12%減)の見込み。配当7円(中間3.5円)を据え置く予定。これまで3期売上高を23%伸ばしたが、今後3期営業利益を28%伸ばす地道な足取り。前期3件、今期も同規模というワイ・イー・データ(6950)グループのロボット応用システムが期待材料。2012年1月資本業務提供し、ロボットケーサ(箱詰め)で実績を積んでいるが、モーションコントロール・ハイブリッド新機種誕生に夢がある。ワイ・イーが前期底入れ、今期反転するとみられ楽しみだ。最近、国内の菓子メーカーがコンビニ絡めで動き出した。ポップコーンの人気が一例という。同社の場合、2021年(60周年)が次世代の節目。これから3年見ものだ。

 

 

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