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企業レポート

1Q連結増収増益  中央紙器  9月4日 (2014.09.03)

 駆け込みの反動小さい 

2014日本コンテストに傑作

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中央紙器(3952)は反転。1Q連結増収増益を確保。4期振り三角もち合い放れとみられる。7月に2011年2月につけたリーマン越えの高値1160円を突破。2011年3月期の連結最高益更新を見越す動きに変わった。消費税引き上げに伴う駆け込みの反動が小さいためだ。全国段ボール工業組合連合会の生産月報によると、4月前年比98.9%、5月97.7%、6月103.8%と数量ベース予想外に堅調。反動の反動が見込まれる2Q発表待ち。価格競争が悩ましい。折から原紙値上げも伝えられ困惑の面持ち。同社の場合、グループの継続的な包装提案による販売・原価改善活動が順調に進んだという。中国で現地メーカーの追い上げを受け激戦の様子。足もと厳しい模様だが計画線上。自動車関係はじめ電機、食品関係など高水準。伸び悩んでいるが落ちていない。昨年まで11年連続受賞したワールドスター賞の常連。2014日本パッケージングコンテストでも抜きんでた存在。MCパックシリーズといわれ、技術開発力が高収益の源泉だ。94年に香港現地法人を立ち上げ20年。いち早くアジアに活路を見出したほか、97年トヨタ(7203)の資本参加を受け一段と引き締まった。ちなみに、12年連続ワールドスター賞を目指し、2014日本パッケージングコンテストにエントリーしたのが海外向けスチール器具輸送の包装仕様。飛び上がるほど取引先の高い評価に迎えられ11年振りの傑作という。小型モーターの集合包装も出色。さらに、カーナビ用ワンピース包装も画期的。ワールドスター賞につながる見込み。

2015年3月期(連結)は、売上高128億円(1%増)、営業利益12億円(5%増)、経常利益12億5000万円(同)、純益7億7000万円(7%増)の見通し。配当40円(中間20円)を据え置く予定。前期まで調整運。今期薄日が差し英気を養う場面。これから10年上昇運。2017年(60周年)が次世代の節目になる。1993年の上場から20年有余。7月に公募価格1290円を抜き1300円をつけたのが印象的。トヨタを筆頭株主にグループ、取引先、株主の期待にこたえている。

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