コア事業の配置再構築
半年、1年後が楽しみ
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中京医薬品(4558・JQ)は巻き返し。内部固めに入った。昨年12月、販売方針のガイドライン運用を強化。主力の小売事業が前期4Q予想以上に落ち込んだ。このため、3月19日に組織変更と人事異動を発表。4月1日から山田社長が配置営業統括本部長に就任し、コア事業の配置中心に第2の創業を打ち出した。ちなみに、昨年5月創業60年。次世代の関門に相当し、おりからリーマンショックによる鬼門通過現象。「先用後利」で有名な300有余年の伝統商形態を軌道修正している。今年は乱気流が終わり穏やかな上昇運。ピンチをチャンスとみれば来年結果が出るという。
前期(非連結)は、5%減収、35%営業減益、34%経常減益、56%減益。3Qまで堅調だったが、4Q高齢者向け販売自粛が響いたようだ。5月7日下方修正し、あく抜けしたとみられる。前期末、立ち上げたばかりのペット事業から潔く撤退。昨年4月中京医薬品コリア、同6月ユナイテッドデザイン清算につぐもので意思決定が早くなった。一口でいえば、コア事業の配置再構築。営業所の統廃合を踏まえ、現在の1部10課を10月から3部11課制に改める。今年でまる10年、売水事業(アクアマジック)を第2の支柱にステップアップ。本社を3倍、名東と名西トータルで3~4割増強に踏み切った。
11年3月期(非連結)は、売上高72億4000万円(3%減)、営業利益2億円(15%増)、経常利益1億9000万円(4%減)、純益1億円(12%増)の見通し。配当は5円(中間2.5円)を据え置く予定。前期環境事業、今期からペット事業も姿を消すだけにコア事業の復活が最大の見どころ。全国85にのぼる営業所が統廃合によって生まれ変わろうとしている。昨年の創業60年をきっかけに本格的な事業再構築。今年次第だが、来年結果がでるという。昨年10月発売した新商品レインボーシリーズ5アイテムに一定の評価。半年、1年後が楽しみだ。