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企業レポート

体質強化 キムラユニティー   7月29日 (2010.07.29)

前期切り返し足場固め

来年の創業130年が節目に

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キムラユニティー(9368)は切り返し。反転の足場を固めた。昨年8月3日、同9月14日、及び4月28日の上方修正によるもので、前期連結8%減収、営業利益4.1倍が何より手がかり。直前期も後半リーマンショックをかぶり、トヨタグループ(依存度38.9%)総崩れの中で黒字確保。07年3月期から20円配当を堅持している。

1Q発表は8月2日の予定。前期連結7%減収に対し、営業利益4.2倍になった物流情報サービスの伸びが見どころ。10月からエコ減税が打ち切られる自動車サービス、投資抑制を受けた人材・情報サービスの対応も焦点。リーマンショックを通じてグループ総力を挙げた受注確保、ゼロベースから聖域なしの原価低減活動、新規事業所の収益改善運動など体質強化。米国と中国天津・広州の子会社、豊田通商と組んだタイ・ブラジル・メキシコの合弁会社もリスクを吸収しながら成長。もう一皮むけようとしている。

11年3月期(連結)は、売上高356億円(2%増)、営業利益10億6000万円(10%増)、経常利益10億5000万円(7%増)、純益5億5000万円(53%増)の見通し。配当は20円(中間10円)を据え置く予定。昨年8月3日上方修正しただけに1Q発表が楽しみだ。2011年(創業130年)が戦前、戦後を通じて3度目の事業確立期。次世代のビジネスモデルが見えてくる。6月から700円前後のもみ合い。ほとんど動きがなくなった。来年130年の節目を控え、1Q発表からカウントダウンが始まりそうだ。

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