証券ビュー

企業レポート

1、2Q健闘  サーラ住宅  8月13日 (2014.08.12)

3、4Q反動を吸収  

9月動き出す新規プロジェクト

企業HPご案内   前回の企業レポート

サーラ住宅(1405)は比較的堅調。1、2Q連結累計6.8%営業増益。健闘している。3、4Q駆け込み需要の反動を吸収。来期、意外に明るい見通し。新規プロジェクトが動き出した。9月下旬オープン予定のモデルハウス「スイートコート万場山」が一例。名古屋市緑区滝の水エリアにあり、同社にとって最上級分譲ブランドの登場。天然素材の質感、こだわり抜いたプラン、ワンランク上の設備。さらに、安心を支える基本性能が決め手。戸建て1億円前後の物件が中心で、オープン前からアタリがきており、事実上完売の模様。すでに来季20戸見込まれるという。日本は今後穏やかな階級社会に向かうといわれ、価格競争や消費税引き上げ等に飽き足らない層が対象。デフレ脱却からインフレが予想されるだけに追い風。日本のお金持ちを人口の1%とすれば、名古屋にざっと2万人潜在施主がいる。「万場山」がヒットすると新ブランド定着も考えられ、外断熱二重通気工法開発(91年)、長期優良住宅先導的モデル採択(09年)以来の脱皮。50周年(2019年)を迎える上で明るい材料だ。昨年9月受注が例年の3倍にのぼり、請負の落ち込みが続く一方、分譲の回復予想以上。今期延べ510戸(請負270)の見込み。名古屋牧野ヶ池178区画、岡崎緑陽台80区画に次ぎ四日市60区画、名古屋南区71区画、半田60区画が大規模開発案件。これまで夜の街並み見学会やお泊りハウス、ネット・ゼロ・エネルギーハウスなど取り組み活発。低シェア地区掘り起こし、施工力確保、リフォーム推進にも傾注。1、2割人手が足りない様子。しかし、10年後東京で住宅が余るという。その実、多摩ニュータウンが前触れ。現在、1年に105万人生まれ120万人死ぬ勘定から人口動態がベース。住宅着工が2014年度87万戸(前年度98万戸)とみられ、20年度東京五輪にかけて反転しても人口減に歯止めがかからない。日本の場合、約8割が巨額の住宅ローンを抱え、資産と負債が両建て。最長35年の信用取引と同じ構図。この間施主が失業するとお手上げ。しかし、住宅が資産になるとリフォーム需要が生まれる。今期7億8000万円(前期7億5000万円)の計画。今年から上昇運に入り、いいポジションにつけた。

2014年10月期(連結)は、売上高331億円(2%増)、営業利益10億7000万円(11%減)、経常利益10億9000万円(15%減)、純益6億円(20%減)に修正なし。配当35円(期末20円)の予定。2Q区間新だけに3、4Q上振れ期待。前回述べたように、3年後最高益更新も夢でない。水谷社長(66)が来年から運気好調だけにもうひと山ある。9月下旬、モデルハウス「スイートコート万場山」オープンがきっかけになりそうだ。

 

>>購読ご案内