証券ビュー

アンコール伊勢町

並々ならぬ今夏の思惑  相場もルーズベルト・ゲーム (2014.08.08)

前場見送られ模様眺め。後場中頃から引けにかけて反発した。ロイターがGPIFの日本株比率引き上げを伝えたという。脚色した印象だが、以前から9月動くといわれ異論ない。前日、日経平均が25日移動平均割れ。政府のほか外資も神経をつかっているのがわかる。13日発表される4~6月期GDPが予想以上に悪いのを嗅ぎつけたとみられ、巻き返しを狙っている様子。7~9月期在庫調整が見込まれ、10~12月期さらに悪化。首相は来年10月から消費税10%を国際公約にしているため後がない。欧米は第3の矢を真っ当な政策と評価しながら、過去の実績がないだけに、本当に改革を実行するか疑問という。14時過ぎ外資が先物・裁定買いを入れたのは、GPIFの運用見直しだけでない。

(中略)

この儘では景気が悪化し、消費税追加引き上げが困難になるため、あらゆる手を打ってくる。最大で最後のチャンスといわれるだけに、相場の上でもルーズベルト・ゲーム。10月福島、11月沖縄知事選、年明け統一地方選も控えている。来年極限値であり、うかうかしていられない。今回予想される首相訪朝。手詰まりの中、金丸、小泉訪朝団に次ぐ3度目の挑戦。日本の株高が朝鮮半島統一資金の一部といわれ、プーチン訪日も日ロ平和条約調印に天皇陛下がお墨つきを与えたもの。どれもこれも積年の懸案が横たわっている。このため、従来の旧盆や高校野球と同列に語れない。値上がり率上位を見ると、■■■■■■■■(****)をはじめ■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)などそれなりのもの。■■■(****)、■■■■■■■■(****)がじれったい。それにしても、首相は今夏大勝負。8月が9月を左右するさだめ。何点取られても取り返す相場になる。

7日の日経平均72円高。大引け1万5232円。6日振りに反発した。東証一部の出来高22億1000万株、売買代金2兆円。9月限が変わらずで寄り50円高の1万5190円引け。10年債利回り0.525%(+0.010%)。■■■■(****)は売り一巡。反発が見込まれる。■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■(****)の5銘柄底値圏。中長期大化けの見通し。非鉄、3D,航空機関連持続。2Q以降、大半人手不足で業績の伸びを期待できない情勢。このため、GPIFや追加緩和、拉致問題、総選挙など思惑が手掛かりだ。受け売りだが、首相は8月末予定していた中央アジア外遊をキャンセル。このタイミングで訪朝の機を詰め、金正恩第一書記と首脳会談して北朝鮮から譲歩を引き出す。その後、9月29日開催予定の臨時国会で解散を打つという。出来過ぎに違いない。無視できないのも事実だ。(了凡)