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企業レポート

5期ぶり最高益 ジーフット   3月8日 (2011.03.08)

どこかで飛ばす場面も

2度とないビジネスチャンス

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ジーフット(2686)は予想以上。続伸の手がかりをつかんだ。1月の既存店売上高102.3%(全社105.7%)、2月同106.2%(同109.5%)によるもの。前期末・今期初ともに引き締まり、5期ぶり最高益更新の見込み。09年2月21日、リーマンショックに伴う混乱のさなかにニューステップと合併。当時ハイブリッド経営といわれたが、3期目を迎え噛み合ってきた。事実、10以上あった店舗ブランドを今後3年で「アスビー」、「フェミニンカフェ」、「グリーンボックス」の3つに集約。イオンから売り場移管を踏まえ、3年後800店舗(前期末591)の見通し。アジア出店やパルコ関連の案件も勘案すると、2度とないビジネスチャンス。今年12月(創業80年)が2度目の事業確立期とみられ、逐一こなしているところだ。現在、店舗数で業界2位、売上高で3位だが、過渡期だけに3年後ぶれる。規模が一段と拡大し販管費(前期6.4%増)が目立つものの、スケールメリットによる総利益率(同1.1%増)と既存店(同95%)に改善余地。昨年11月から円安株高の風が吹き始め、デフレ後退インフレ台頭のシグナルも支援材料。前期70~80人採用した模様で人材次第になってきた。

前期(非連結)は、4%増収、23%営業増益、22%経常増益、15%減益。営業・経常利益は計画を上回った。出店43(退店27)により増収を確保。記録的な猛暑に伴う落ち込みを吸収した。国内靴小売市場はスリッパ、サンダルを除き1兆5500億円程度。大手3社といえどもシェアがモノをいうレベルにない。12年1月期(非連結)は、売上高900億円(9%増)、営業利益24億円(27%増)、経常利益23億円(26%増)、純益8億円(34%増)の見通し。配当は10円(中間5円)を据え置く予定。出店50(退店25)の計画。親会社も「イオン」に統一し続伸の見通し。1Q発表(前期5月28日)が楽しみだ。社運を見ると、今年絶好調。どこかで飛ばす場面も考えられる。イオングループ入りを好感した05年12月の上場来高値2400円に対し、業績を手がかりに現実買いが予想される。3月5日、「横浜ビブレ」に新業態「アスビー ハイパーフットウェア ストア」1号店オープン。美容と健康がテーマになっている。

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