4Q追い込み ジーフット 1月4日 (2011.01.04)
トーニングシューズ登場
11年春夏シーズンから本格化
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ジーフット(2686)は好転。年末年始の書き入れ時を迎え、4Q追い込みに入った。昨年10月から既存店が持ち直し、11月103%、12月92.5%の水準。期末、年度替わり期待をもてる。昨年4月登場した1万円前後のトーニングシューズが新たな手がかり。フィットネス、シェープアップを通じ女性の間で人気。以来品薄になっているためで、11年春夏シーズンから本格化するとみられ、10年夏場以降の異常気象や円高株安一巡。親会社イオンの3~11月期大幅営業増益も支援材料。今期「見込み通り増収なら期初予想の利益が出る」(服部社長)という。
国内の靴小売市場は、スリッパとサンダルを除き09年約3億7000万足。1兆6000億円市場といわれたが、90年代後半から長期不況で需要低迷。価格競争もあって直近革靴8000万足割れ、スポーツシューズ3700万足程度。じわじわ市場が縮小した。しかし、09、10年ラバー・プラスチックブーツのタウンシューズ市場が復活。09年11月26日からプーマジャパンが直営とオンラインで、バイオライドという革新技術を搭載した「ボディトレイン」シリーズを発売。反転のきっかけをつかんだ。一般的なシューズに対し最大18%足の筋肉に負荷が増加。軽量で履き心地よく安定しているという。ドイツのケムニック工科大の協力で直立・歩行時の動力学と筋肉の活動を検証。数年かけて実用化された。
一方、同社の3Q累計(非連結)は、5%増収、9%営業減益、13%経常減益、56%減益(資産除去債務含め特損1億9700万円)。進捗率は通期予想に対し売上高で70%、営業利益でも50%にとどまった。合併によるスケールメリットが、リーマンショックに吸い取られ、09年10月峠を越した感触。第4コーナーを回りゴール目前である。11年1月期(非連結)は、売上高840億円(6%増)、営業利益18億円(17%増)、経常利益17億5000万円(同)、純益7億2500万円(3%増)と修正なし。配当は10円(期末5円)を据え置く予定。合併初年度は売上高900億円(営業利益30億円)、2年後1000億円(同50億円)といわれただけに物足りないが、今期末600店舗(純増20)の見込みで次期旧マイカル系90店舗をこなすとみられ、イオングループ再編と連動する。このため、今期70~80人採用。店長クラスの人材育成に全力を挙げている。ちなみに、3月仙台のファッションビルに出店したアスビーは好調の模様だが、中国北京にある3つの実験店が今後の課題。にもまして、2027年開通予定のリニア。品川は及ばずとも名古屋駅には出店したいという。道筋がはっきりするとエネルギーがわいてくる。2012年(創業80年)にかけて2度目の事業確立期。11年は12年に1度の上昇運。年明け願をかけると1年後に叶うという。その点、今期の締めが大仕事。支援材料が出てきただけに、決算発表(前期3月5日)が楽しみだ。トップのABCマート、チヨダとも一線を画した展開が見どころ。1株当たり純資産1263円からも水準訂正が見込まれる。