戦後70年の曲がり角 欧米、中韓、ロシアも手強い (2014.07.24)
高安まちまち。小甘く引けた。買い戻しが一巡し円高に振れたため。主力の動きが止まり個別物色にとどまった。事実上、4~6月期決算発表待ち。24日、HSBCの中国PMI(7月)速報値発表待ち。予想以上といわれる企業の業績と地政学リスク、根強い信用不安がもち合っている状態。僅かに教育、ロボット、バイオ関連が連想で買われた。膠着状態に変わりない。来年戦後70年を数え、どんな政策、学説、体験も通用しない曲がり角。
(中略)
昨年から紛争がシリア、ウクライナ、ガザ地区に広がり、3月不明のマレーシア航空機が再び7月「撃墜」される騒ぎ。戦争により大量の武器・弾薬を生産し瞬時に使い果たす需給ギャップ解消策が通じない。欧米、中韓、ロシアもそうで手を出した方が負けといわれる。世界の軍事費1兆7500億ドル(2013年)のうち米国6400億ドル。経済を回すため、10年に1度湾岸戦争並み(611億ドル)の「在庫一掃」が不可欠という。借金で回しているだけに尚更だが、日本の場合、戦争なしに回る体質で比較にならない。戦後、米国が日本の「お上」になり、官僚機構が下僕として国会を無力化。既得権を確保するため、今日まで対米従属が続いた。米国は70年代に在日米軍撤退を検討したが、官僚が思いやり予算で引き止めた。いい悪いを別にして否定できない。万一、中国が南シナ海でベトナム領に侵攻し、ベトナムが日本に軍事支援を求めるとどうなるか。現行憲法に開戦、交戦の規定がないため難しい。集団的自衛権も、憲法76条で軍法会議を禁止しており、土台のないところに急ごしらえの家を建てるようなものという。要するに、敗戦のトラウマで免疫力のない日本の現実から、世界有数といわれる自衛隊といえども気を抜くな。既得権を死守する欧米、中韓、ロシアも手強い。今年、来年締めてかかれ。8月にかけて■■■■■(****)、■■■■■■■(****)を見るがいい。欧米の「戦争経済」を通じて日本のリターンを推し量るもの。■■■■(****)も一段と有望。日本に一社しかない亜鉛、鉛の製錬最大手。自動車のほか原発向け需要拡大が見込まれ、再生鉛まで引っ張り凧。当面、725円が目安になる。
23日の日経平均14円安。大引け1万5328円。東証一部の出来高17億8500万株、売買代金1兆4700億円。9月限が30円高で寄り変わらずの1万5330円引け。10年債利回りも0.535%変わらず。梅雨明けした途端、凪に包まれた。ところが、値上がり率上位を見ると■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)が健闘。生気を放っていた。特別情報で紹介した底値圏の5銘柄よし。非鉄、3D、航空機関連御三家然り。今秋もう一皮むける見込み。このほか、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)など引く手あまた。一つひとつモノにしてほしい。マレーシアは華僑をシンガポールに追い払い、ドル支配を逃れようとして狙われた模様だ。(了凡)