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企業レポート

営業利益ピーク更新  キムラユニ  7月16日 (2014.07.15)

物流サービス受注拡大  

スーパージャンボ新たな手掛かり

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キムラユニティー(9368)は堅調。連結売上高、営業利益ピーク更新の見通し。一段と締まってきた。主力の物流サービスが国内外で受注拡大。採算も好転しているためだ。2012、13年を通じて物流合理化努力賞、物流合理化賞を受賞した「改善の王道」が評価されたもの。前回述べたように、自動車メーカーと請負契約に基づく中・小物部品のサービスパーツセンターで損傷クレーム1ppm(99.9999%の出荷精度)を達成。徹底して地道に積み重ねていく改善の難しさを克服し圧倒的な支持が集まった。トヨタ生産方式に呼応するもので、これまで文具、家電、医薬品、陶器、アパレル、ネット関連など事業領域を超えてロケーション再構築。顧客の期待にこたえている。01年以来NLS(ニューロジスティックサービス)と呼ばれ、5月に開設した川崎事業所(東芝ロジスティクス)を目玉に今期82億1500万円(11%増)の計画。連結売上高の18%に相当し、トヨタ・同グループ依存度が38.4%(前期42.2%)に下がり、95年上場当時60~70%から体質が一変した。名古屋から全国、海外に駒を進め連結経営の一角を占める。それに、昨年12月16億8700万円(のれん代7億6500万円)で取得した「スーパージャンボ」も新たな手掛かり。軽自動車の新車と中古車を常時400台以上取り揃え、車検、保険等を行う国内最大級の会社。4月に同社オートプラザラビット稲沢本店内で新店が稼働し注目を集めた。ユーザーの軽シフトが目立つためで、工夫を重ね相乗効果極大を目指す。今期から連結フル寄与となり、売上高27億円(営業利益1億500万円)の見込み。自動車サービスが147億8500万円(28%増)に跳ね上がり、将来大化けも考えられる。軽に特化した流通市場で№1になるとプレゼンスも高まる。創業130年、設立でも60年以上数え、格納器をはじめ自動車回りが発展のルーツ。国内再構築の突破口となりそうだ。8月から中古車を独自塗装しカスタマイズ。車両販売事業梃入れに乗り出すという。このほか、CSR(企業の社会的責任)に対しレポート2013を通じて高い評価。優待を含め4%以上の利回りに株主が前期末1万1366人を数え急伸。安定して高い運気が続いておりもう一皮むける。

2015年3月期(連結)は、売上高450億円(10%増)、営業利益17億5000万円(4%増)、経常利益20億円(6%減)、純益11億5000万円(同)の見通し。前期3円増配しており25円配当(中間12円)を据え置く予定。売上高と純益が最高になった前期にひきかえ、さらに一歩踏み出す印象。中期計画に盛り込んだ業態改革の仕上げに入った。北米子会社の受注拡大を受けて今月14日から新倉庫(総工費16億円)が稼働した。ISO39001(道路交通安全マネジメントシステム)を認証取得。安全・品質・コンプライアンス最優先の職場づくりも地についたもの。今期は前半いいため、秋口から締めてかかるとバランスがとれる。

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