証券ビュー

アンコール伊勢町

落としどころを探る 米株安を吸収し上値に用あり (2014.07.10)

連日米株安を吸収。引け持ち直した。前日NYダウ117ドル安、ナスダック60ポイント安に対し日経平均11円安。買い戻しが入り高値引け。上値に用ありというわけだ。

朝方128円安まであり、25日移動平均1万5187円を目安に反発。Wカップ決勝、折り返しにさしかかる。25日償還期限を迎える
(中略)
4年振りに再開されたギリシャの国債消化も悩ましい。4月に5年物4.75%で30億ユーロさばいたという。2年前焦げついた債券を買っているわけで、ECBが導入した無制限買い支えるプログラムによるもの。受け売りだが、ギリシャの場合、2012年の10年債利回り35%がピーク。民間保有の2000億ユーロが部分的デフォルトにより債務組み直し。国債の代わり別条件の債券が投資家に渡った。その後、ギリシャ政府は計520億ユーロ歳出を削減。GDPが4分の1縮小し27%の失業率。GDP債務比率173%に変わりない。ECBは6月13日にマイナス金利導入を発表したが、イタリアやスペインも事態が好転したわけでなく、この先ドラギ総裁が量的緩和で追随しても問題先送り。欧米や中韓、ロシアも日本と同じ20年デフレの公算が大きい。彼らが入口なら日本は出口。当然影響を受けるが、ベクトルが正反対でポジションよし。来年を極限値に金先物が上放れると次のステップに移行する。新自由主義かぶれの連中が株や不動産を梃子に資産価格を吊り上げ、かれこれ5年低温経済を謳歌しているが、半年乃至1年後グローバル経済を時代遅れにする相場の鉄槌が下るという。若林栄四氏は来年の円ドル相場125円というが、その前に巻き戻しで一度90円台を見ないと収まらない印象。8月にかけてWトップ。旧盆までGPIFの限度枠引き上げ(最大22%)を見越し売りたい強気。今年に限り、「5月買い」の落としどころを探るさだめになった。
 9日の日経平均1万5302円。東証一部の出来高20億4400万株、売買代金1兆6600億円。値下がり銘柄ざっと7割。9月限が140円安で寄り40円安の1万5300円引け。10年債利回り0.545%(-0.005%)。0.4%が視野に入った。せいぜ■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)が小高い程度。■■■■■(****)の1Q発表7月31日、■■■■■■■■(****)8月7日の予定。同様に東邦鉛(5707)8月8日、■■■■■■(****)8月7日。■■■■■(****)8月8日、■■■(****)8月5日。■■■■■(****)7月31日、■■■■(****)同、■■■■■■(****)7月23日。基本的に利食い千人力。9日インドネシア大統領選、10~11日北京で米中戦略対話、13日の滋賀県知事選など気ぜわしい。11月に北京のAPECで「日中首脳会談」が勝負どころだ。(了凡)