格づけ機関が日本挑発 円は最強の金先物より25%強い (2011.08.25)
23日NYダウ322ドル、ナスダックも100ポイント戻しカウントダウン。日経平均は、高寄り後戻り売りに押された。同日米東岸バージニア州ミネラルでM5.9の地震、原発2基運転停止が伝えられたほか、24日寄り前ムーディーズが日本国債をAa2からAa3に格下げ。買い一巡後見送られた。禁断症状に陥った米国の動揺が伝わってくる。バージニアを人工地震といわないまでも、S&Pの米国債格下げから2週余りでムーディーズも動いた。影響は露ほどで円ドル76円台後半のまま。日経平均も落ち着いたもの。A&Pのトップが辞任したというが、市場から見るといかにも軽い。格づけは債券発行に不可欠で、法律により義務づけられているが、発行先がスポンサー。持ち上げないと稼ぎにならない。このため、08年10月リーマンショックで破綻したアイスランド国債は直前までトリプルA。サブプライムローンもそうで最上級の格づけ。01年12月破綻したエンロンはS&P、ムーディーズ、フィッチそろってトリプルA。ところが、日本国債は02年当時ギリシャ、ボツアナと同じレベル。彼らは日本に対しファンダメンタルズ悪化、円安、金利上昇など主張し外れっ放し。バブル崩壊から20年有余同じ趣旨の発言に終始している。事実上破綻状態にある米英にとって、運転資金がこれ以上日本に流れると困るわけで、おそらく26日FRB議長講演から禁じ手続出。直近天皇の金塊が京レベルの資金となって米国に渡った情報もあり、アメロ切り換えをほのめかす発言も考えられる。しかし、米政府やFRBが採用しても市場が横を向けばそれまで。カウントダウンの軌跡は円と金先物に委ねられた。前日も述べたが、円は金先物より強い。たとえば、金先物が最高値1891ドルをつけた23日、国内の現物はグラム4879円に過ぎず、1980年の最高値6495円の75%にとどまっている。要するに、円はいま最強といわれる金先物より25%強い。このため、カウントダウンに伴う日本国債、日本株の突っ込みを拾うところ。目安は、日経平均8521円の水準。26~29日ミニパニックを受け入れることだ。昼休み中、財務相が1000億ドルの円高基金を発表する一方、後場寄り前にムーディーズが邦銀にも格下げを発表。日本を挑発し、彼らのペースに巻き込もうとしている。
日経平均は93円安。後場一段と見送られ8639円で引けた。7月売るために上げ、8月買うために下げる展開。出来高21億8000万株、売買代金1兆3300億円。22日触れた■■■■■(****)が3590円の高値をつけ堅調。この逆境下、銀行に頼らず証券市場で資金を調達できる企業の一例。前期から様変わり、7月28日1Qを発表し好スタートを切った。日証金が17日貸借取引申し込み停止措置。今週値決め、来週払い込みを巡り、19日厚みを増した取り組みも手がかり。成功すると大きい。■■■■■(****)は底割れ。この先101円、86円が下値の目安。減配も考えられるが、日本の支配階級につながるところがミソ。中間配当3円、取り組みも19日から動き出した。■■■■(****)もじり貧。大台割れ目前。無理矢理飲み込んだ旧リーマンの社員をはき出すとあく抜けする。■■■■■■■(****)、■■■■(****)は23日ほぼ同鞘。来年大化けが見込まれ買い下がり。運命の日がやってくる。格づけ機関に挑発され闘志がわいてきた。(了凡)