7月折り返し8月決勝 株高と債券高の共存図る先進国 (2014.06.18)
終日もみ合い。不完全燃焼。PKO相場の泣きどころだ。日経平均こそ反発したが、出来高、売買代金とも「過熱」に程遠い管理相場。政府が16日まとめた新成長戦略の素案に溜め息がもれた。5月29日述べたように、09年鳩山内閣の新成長戦略、10年菅内閣同、12年野田内閣の日本再生戦略。さらに、13年安倍内閣の同再興戦略を改訂したもの。鳩山版29ページが94ページに拡大。各省庁が予算を確保しやりたい政策が並んでいるという。昨年6月5日(日経平均518円安)がトラウマだけに、まさかの場合GPIF、日銀が買い支えに回り、失望売りを吸収する段取り。道理で売りが出ない代わり買いも入らず、「株高」が張り子の虎になった。17日、債券も堅調で20年債の入札がよく嵌まり円安を助長。この上「19日FOMC明け」といわれる。同声明ものらりくらりとみられ、株高と債券高の共存を図るもの。先進国の金融緩和が一段と進み、05年グリーンスパン元FRB議長が「謎」と述べたバブル再来の兆候しきり。当時住宅だったサブプライムローンが自動車中心に成り代わっただけ。いくらか筋書きが読めるようになった。14日、ECBのマイナス金利移行が決め手。経済の主導権を新興国から先進国に取り戻す動きといわれ時間稼ぎ。消耗戦に過ぎないものの、欧州にとって切り札。彼らは追い詰められクレジットバブルの蛇口を回した。需給面でカネ余りに拍車がかかり、株高と債券高の二兎を追うもの。
(中略)
同日発表された信用残データで売りが100万株増加。逆に意外な高値も考えられる。
17日の日経平均42円高。大引け1万4975円。東証一部の出来高16億7900万株、売買代金1兆7500億円。9月限が40円高で寄り70円高の1万4990円引け。10年債利回り0.590%(-0.005%)。■■■■(****)と■■■■(****)が出遅れという。17日目立ったのが■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)。それに、■■■■■■■■(****)の値上がり。7月の戻りを先取りするもので、今月権利つきの■■■■(****)も来週人気化。いずれも上値が予想以上とみられる。肺高血圧症で外資とセレキシパグを共同開発。16日第III相治験に成功し、飛び出した■■■■(****)を見ているとわかる。(了凡)