粘りに粘り利食いせよ アベノミクス7度目の因縁場 (2014.06.05)
円安を手掛かりに堅調。まだ収まらない様子。前、後場2度振ったが引け確りだ。4日、事なきを得た天安門25周年。5日、ECB理事会マイナス金利導入。6日、米雇用統計発表(5月)など買い戻しも考えられる。前日「半値戻し出来上がり」と述べた。アベノミクス7度目といわれる1万5000円の因縁場。手を変え品を変えしつこい攻防。やきもきする。一口でいえば、
(中略)
ECBがマイナス金利を受け入れ、一時的や異常現象でもないことがわかるためだ。最初6ヵ月、1年の短期債に限定していたが、7月以降勝ち組のオランダやドイツにも2年債が波及。流通市場に定着する見通し。量的緩和の乱発に拘らずカネが市中に回らず、再三再四行き場をなくして国債に戻ってくる悪循環。日本も似たような状態だが、国の借金1024兆円(2013年度末)に対し個人金融資産1644兆円(同)という構造。債務超過の国と事情が違うし、バブル崩壊から25年経過しデフレに免疫ができた。それに、リーマンショック後5年で主力企業が過去最高の利益を出し復活。名目GDP(2013年度490兆円)の半分といわれる企業の現預金が事実上手つかずだ。受け売りだが、米国が10年来日本を中国にけしかけ、コレクティブ・セルフ・ディフェンス(集団的自衛権)を持ち出して漁夫の利をせしめる作戦が相場に出ている。平たくいえば、戦後営々70年の国富を安保と引き換えに狙われているわけだ。日本海や東シナ海、南シナ海で韓国、中国、ベトナム、フィリピンも一触即発の状態だが、その手に乗らず米国もやきもき。粘りに粘ることだ。欧米に中韓、ロシアも次第に経済、金融が回らなくなる。来年極限値とみられ尚更だ。NYダウ、S&Pが最高圏のため、欧米のヘッジファンドが割安な日本株に分散投資。暫くバリュー株が買われ、一巡するまで小康が続くことも考えられる。われわれは、
(後略)
■■■(****)で150円以上。■■■(****)145円と述べた。
4日の日経平均33円高。大引け1万5067円。東証一部の出来高20億9800万株、売買代金1兆9300億円。6月限が50円高で寄り10円高の1万5040円引け。10年債利回り0.610%(+0.005%)。小幅ながら急旋回している。■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)に検討余地。■■■■■■■■■■■■■(****)も戻す見込み。■■■■■■(****)次第で3D関連に火がつくことも考えられる。4日売買代金上位の■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)が鍵。過渡期そのものだ。マイナス金利は多過ぎる銀行の淘汰を意味している。(了凡)