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企業レポート

1Q比較的好調  武蔵精密  6月4日 (2014.06.03)

取られたら取り返す 

豊橋ロケでエキストラ出演

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武蔵精密工業(7220)は続伸。前期3Qから尻上がり。早々連続4円増配を表明している。ホンダの今期世界販売483万台(11.7%増)に連動するもので1Q比較的好調。慎重な見通しの中に「取られたら取り返す」センバツ豊川高校の活躍、赤いアルプススタンドがダブって見えた。4月27日に始まったTBSドラマ「ルーズベルト・ゲーム」豊橋のロケで同社の本社/植田工場従業員がエキストラ出演。ユニークなイメージで逆転のドラマを印象づけた。今期はアジア(前期連結営業利益32億円)中心に北米(同11億円)と国内(同27億円)が焦点。ホンダが2015年F1参加を表明し、「フィット」を主力に世界戦略600万台(16年度)を打ち出したが、同社はデファレンシャルアッセンブリー、カムシャフト、ベベルギヤなど自社開発品が多く新規受注に実績。ホンダグループ(前期連結構成比71%)のほか世界レベルでビジネスチャンス。6月のW杯、2016年夏季五輪を見越したブラジル、クーデターに見舞われたタイも誤算といわれるが、需要のあるところで供給するが基本。その点、インドとインドネシアの市場拡大に手ごたえ。トータルで取り戻すという。今期の設備投資210億円(前期243億円)の計画。償却116億円(同127億円)を見込み、峠を越すところ。ホンダが今年後半から上昇運だけに2Qから楽しみだ。リーマンショック以降、国内縮小、北米回復、新興国成長が4輪の市場動向。アジア中心に大幅な成長が見込まれる2輪と半々の構成。08年(70周年)から18年にかけて2度目の事業確立期といわれ、ピンチを乗り越えると再びチャンス。定額に変更した償却負担の関係から2、3年後収益好転が目立ってくる。

2015年3月期(連結)は、売上高1600億円(7.5%増)、営業利益120億円(40%増)、経常利益115億円(19.5%増)、純益70億円(2.5%増)の見通し。配当48円(中間24円)の予定。1月から量産体制に入ったメキシコ工場が注目される。時差なくグローバルに通用する人材育成とキャッシュフロー管理が課題という。会社は2014、15年調整運だが、大塚社長(48)が来年から運気好調。中期計画(第12次)の連結売上高1700億円、営業利益率8%(16年3月期)を通過地点に同2000億円、同10%(21年3月期)が視野に入った。これまでホンダ(7267)のチャートに似ているが、追いつき追い越す場面が予想される。

 

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