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企業レポート

一陽来復 アテナ   1月31日 (2011.01.31)

受注増見込まれ増強も

ペプラカップの採用広がる

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アテナ工業(7890・JQ)は一陽来復。ビジネスチャンスをつかんだまま。やがて爆発しそうだ。昨年3月17日、同9月3日に述べた新製品「ペプラカップ」。前期エースコックが採用し、日経ビジネスで紹介されたのをきっかけに日清食品も採用。麺容器をはじめ弁当、味噌・酒・デリカなど全容器に広がりそうだ。単価1円で売上高が1億円動くといわれるだけにインパクトが大きい。ペプラカップはペーパーとプラスチックの合成語。耐熱、耐油、ガスバリア、小ロット多品種対応のプラスチック容器に、印刷した紙のディスプレー効果を加えたもの。使用後リサイクルの分別も容易で大型商品といわれていた。しかし、リーマンショック前後から原料高、天候不順、スーパーやコンビニの価格競争にもまれ数量増の製品安。前期は昨年5月6日下方修正し、同11月2日上方修正。猛暑特需と合理化で4Q急伸した。そのせいか、今期1Q期待外れの感触。量は出ているが原材料が高止まり。歩留まりが悪い。しかし、償却が前期ピークアウト。損益分岐点(前期後半2.9ポイント改善)が下がり、取引先が広がると予想以上に好転するしくみ。増強となれば関東工場(茨城県境町)で対応できるという。

11年9月期(非連結)は、売上高97億円(3%減)、営業利益4億円(13%増)、経常利益4億4000万円(14%増)、純益2億3000万円(32%増)の見通し。配当は10円(中間5円)を据え置く予定。1Q出遅れても2Q以降、次期にかけて受注増が見込まれ、相当なリターンが考えられる。2010年(創業40年)が最大の節目。社運を見ると、11年は上昇気流に乗り夏場以降絶好調という。大器晩成型で卯辰、辰巳も上昇運。このチャンスを逃がすと12年後になる。1月12日、「ラ・クッカー」を開発し今春発売すると発表。この種のネタがいっぱいある。2Q以降活躍しそうだ。

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