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企業レポート

明るさ取り戻す シンポ    8月23日 (2011.08.22)

省エネ・エコ化が決め手

12年ぶりビジネスチャンス

 

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シンポ(5903・JQ)は反転。事実上、続伸の見込み。明るさを取り戻した。省エネタイプ無煙ロースター拡販、中国現地法人稼働によるもので、逆境にかかわらず昨年から上昇運。意外な展開も考えられる。震災により3月下旬大幅に落ち込み、4~5月一進一退だった外食売上高が6月になって前年並みに回復。今、来期復興需要をきっかけに落ち込みの反動が予想されるためだ。同社の場合、仙台営業所が被災したものの、ライフライン等復旧に伴い4月7日営業再開。先行した西日本につぎ東日本の拡販も本格化する運び。無煙ロ―スーターの省エネ・エコ化が決め手とみられ、外食一般やパチンコ産業向け脱臭・脱煙システムの受注も見どころ。今年4月40周年を迎え収穫期にさしかかった。7月に中国現法を設立し、8月営業開始したのも一環。第12回中国国際食品飲料展覧会(上海)に日本企業として単独出展。現地の感触を踏まえたもので、無煙ロースターの販売とメンテナンスサービスが中心。代表者は取締役の山田生産管理部長で初陣になる。国内1万6000、海外500店といわれる実績。次世代のコマが回り始めた。

11年6月期(非連結)は、6%増収、19%営業増益、29%経常増益、61%減益。8月10日修正発表通り。1~3Q締まっていたが、4Q震災につかまった。12年6月期(非連結)は、売上高29億円(2%増)、営業利益2億500万円(14%増)、経常利益2億100万円(9%増)、純益7700万円(3.3倍)の見通し。配当は期末7円を据え置く予定。初代運の会社で昨年から12年ぶりビジネスチャンス。今、来期モノにすると次の山が大きい。焼肉は、戦後日本が生んだ食文化。欧州のステーキ、北米のバーベキューとも一線を画し、在日韓国人がもたらしたものといわれる。無煙ロースターは日本独自の特許で、中国の事業が軌道に乗るとアセアンに広がる。93年から8月29日が焼肉の日になった。今、来期目を離せない。1Q(前期11月5日)、2Q(同2月4日)、3Q発表(同5月6日)を通じて上方修正含み。実質無借金で1株当たり純資産413円。22日の引け174円に対し、大幅な水準訂正がありそうだ。

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