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企業レポート

3月最高更新  ダイセキ  5月1日 (2014.04.30)

今期揃ってフル稼働
2期100億円の設備投資
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ダイセキ(9793)は続伸。子会社がリードし親会社キャッチアップ。今期揃ってフル稼働が見込まれる。国内製造業の生産回復を物語るもので、前期3Qを底に4Q反転。3月最高を更新した模様。首都圏が堅調なほか、落ち込んだ関西が横ばいから若干プラス。値戻しに至らないまでも処理量が増加。原油高に伴うタイトな需給がリサイクル料金に跳ね返り採算も好転した。今期延べ95万トン(前期推定90万トン)の見通し。顧客口座が5700前後にとどまり関西マイナス。初の体験という。連結の設備投資50億円(前期23億円)の計画。本社のリサイクル燃料工場増設15億円が目玉。来期も同程度とみられ、懸案の南関東に七つ目の処理拠点が具体化する見込み。2期で新増設と更新100億円の投資。来年が1995年の公開から20年。同時に創業70年を数え大きな節目。前回述べたように、今、来期が事業100年、連結売上高1000億円の布石と考えられる。何より、前期最高益を更新した環境ソリューション1712)が様変わり。2月に15億8300万円調達し、PCB廃棄物保管倉庫と子会社の廃石膏ボードリサイクル第2工場新設に踏み切った。鉛リサイクルのMCRも活況。GW明けキルン火入れ。24億円投入したハイエンドな新鋭設備稼働。能力4割アップ、生産効率倍増という。鉛は鉱山開発が進んでいない上、自動車生産好調、原発汚染、放射線遮蔽など再生鉛もタイト。今期の売上高39億円(前期31億円)の見通し。償却負担(今期予想4億6000万円)をこなすところ。さらに、大型タンク洗浄のシステム機工。前期の売上高29億円をピークに今期25億円レベル。それでも増益の見通し。能力20億円といわれ、人材・技術など再構築を検討している。一方、大阪市や神戸市、香川県など石油協同組合を窓口に始めた小規模事業者の廃油回収ざっと5%の伸び。廃バッテリーもついて回るだけに地道に育てている。やがて、首都圏に広がると本物。自動車や電機関連の大規模工場と複線で循環ルートが回り出す。円高に伴う海外生産移管が一巡し、円安定着による国内生産回帰も考えられビジネスチャンス。今、来期締まると将来楽しみだ。
2015年2月期(連結)は、売上高450億円(7%増)、営業利益74億4000万円(2%増)、経常利益75億1000万円(1%増)、純益40億8000万円(3%増)の見通し。配当22円(中間11円)を据え置く予定。2014,15年強い運気で順調とみられ上振れ期待。中長期、100億円投資後が決め手。80、90周年にかけて次の山が二つ見える。

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