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企業レポート

新年度続伸  中京医薬品  4月30日 (2014.04.28)

中長期ピーク更新視野
アクア鈴鹿と川崎新設が印象的
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中京医薬品(4558・JQ)は復調。新年度続伸。中長期ピーク更新も視野に入った。前期、自社株を294万9200株取得したほか、空間除菌剤に対し消費者庁の表示指導を受け入れるなど懸案を処理。事業再構築に伴う成長戦略、先行投資が本格化しているためだ。コア事業のヘルスケア(配置薬)が堅調で体質が改善した上、三重県鈴鹿市のアクア新工場立ち上げ(来年1月稼働予定)、3月開設した川崎営業所も首都圏攻勢の前触れ。配置医薬品の生産が1997年の685億円をピークに15年連続減少。2012年246億円まで64%落ち込んだだけに、同業大手で出色の手掛かり。規制緩和でドラッグ、コンビニの侵食を受けながら、先用後利、三方よしなどふれあいを通じて300年以上合理性が支持されている。4月の消費税引き上げで若干持ち出しの模様だが、来年10月から10%を念頭に先手を打った印象。駆け込みがないため反動もないという。8日地鎮祭のアクア新工場が目玉。1年後本格稼働の予定で鈴鹿市に対し災害時の緊急提供を約束。現地採用を踏まえ行政の期待にこたえるという。半田本社、名古屋2拠点に次ぐもので、最新鋭設備を導入し能力トータル5割増。前期推定5億5000万円(15%増)に対し今期6億円の見通し。東海3県ツーウェイ、全国25万世帯ワンウェイルート。現在、直営1万4500(ワンウェイ6000)といわれ、5万件15億円が当面の目標。産地に拘束されず、医薬品会社が責任をもって安全な水をつくり届けるところがミソ。信頼関係ができれば物販全体に跳ね返る。これまで3年、モンドセレクションで最高金賞、金賞の実績が手掛かり。今後も既存商品の改良、改善に余念がない。
2014年3月期(非連結)は現在集計中。売上高67億5100万円(4%増)、営業利益2億3000万円(54%増)、経常利益2億3700万円(63%増)、純益1億2300万円(18%増)が当初からの計画。下振れも考えられるが、直近配置薬が締まり新年度明るいため問題ない。配当5円(期末2.5円)を据え置く方針。東日本大震災後、関東と東北中心に需要が急増した宅配水サービス。同社も2ケタの高い伸びで製造と供給の拠点増強急ピッチ。アクア新工場と川崎営業所新設が印象的である。売上高100億円も夢ではない。今年、来年の仕込みにかかってきた。5月15日、決算発表を予定している。

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