下げの第2波が読める デフレの終わりと最後の円高 (2011.08.19)
17日にNYダウ戻り一巡。一部を除き見送られた。依然金先物と円が突っ張ったまま。行くところまでいかないと収まらない。8月から世界中株安になっている。18日は寄り前外資の売り越し(7~13日4009億円)、予想を下回った7月の貿易統計が重し。11日大半姿を見せた内需関連を除き模様眺め。震災直後の安値に引っ張られている。つまり、8月第2週に世界の時価総額が640兆円(14%)吹っ飛び、17日まで7%ほど戻し再び売られたところ。下げの第2波が読めるわけだ。それを26日FRB議長講演、ないし29日の新月と見ているもので、今週末から来週明け間が悪い。市場に目詰まりがめだってきた。民主党が月内新首相選出を打ち出したが、下馬評通り財務相が受け継いだとしても、それで流れが変わると考えにくい。米国はゴーサインを出したという。ちなみに、財務相は8~10月12年に1度の盛運。来年2~3月ピークアウトし以降調整運という。失礼ながら中継ぎ。安倍から福田、麻生、鳩山、菅と小刻みなリレーが続いている。比較にならないが、甲子園の高校野球。ベスト8が決まるころから名勝負続出。持ち場、持ち場で最善を尽くし、四方八方感動がどよめき素晴らしい。体を張り全力でプレーしているためで、武士道につながるもの。いわく、死ぬことと見つけたり。われわれは8月から円高とデフレの煽りで絶対絶命のピンチになった。しかし、自ら金融の罠にはまり相場で大穴をあけて財政危機に喘ぐ米欧よりマシ。伸び切った成長の限界で資産価格が急落し、踊り場でもがき始めた中国よりマシ。むしろ、小刻みなリレーで莫迦丸出しの首相を反面教師に、25兆円規模の公共投資を呼び水に復興を目指す方がどれほどいいか今にわかる。現体制の限界を金先物と円ドル相場が探っているわけで、今月26日か29日でなければ9~10月にやってくる。金先物は現物に輪をかけて出回るETF、公然とタングステンの金メッキが伝えられ、1800ドル大台替えから要注意。食い込むような円高に阻まれ、■■■■(****)の拒否反応が見ものだ。黄金分割によると、1020円にとどまらず、870円まで振る公算もあると述べた。非鉄のリサイクルで世界有数の■■■■(****)しかり。旧興銀が幅を利かす ■■■■■(****)は100円割れ、旧リーマンの高給取りをはき出すとあく抜けする ■■■■■(****)の300円割れもショック療法になる。
日経平均は113円安。後場に入り一段安になった。指数先物にまとまった売りが出たほか、GLOBEXの米指数先物も下げ幅を拡大し8943円の引け。主力中心にハイテク関連が軒並み安い。内需関連も売られた。出来高17億3900万株、売買代金1兆1700億円。26日を待たず下に引っ張り込まれた印象である。昨日述べた■■(****)、■■(****)、■■■■(****)、さらに■■(****)も叩いてきた。引用だが、私たち日本人は大変な時代に生きている。そして、何も知らされずに、ただひたすら、世界の善意なるものを信じている。「がんばれ日本!」。何と空しく響きわたる言葉であろうか。知ってか、知らずか市場が再び暴れ始めた。8月9日の日経平均8944円と肩を並べる水準。同日安値8656円を切ると事実上振り出し。黄金分割で計算すると8521円が下値の目安になる。デフレの終わり、最後の円高を先取りするもの。蛮勇をふるう時がやってくる。(了凡)