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企業レポート

再上方修正も クロップス   2月10日 (2011.02.10)

社長若返り反転本格化

スマートフォン口火に続伸

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クロップス(9428)は反転本格化。パート2に入った。昨年10月28日の上方修正を受けたもので、3Q堅調にこなし3期ぶり連結増収増益の見通し。次期は出遅れたスマートフォン、昨年10月連結子会社になったスガタ(輸入文具)のフル寄与が見込まれ続伸。潮が満ちてきた印象である。主力の移動体通信事業を年中無休化(昨年12月末現在39店舗中30)。機種変更、スマートフォン、デジタルフォトフレームなど2台目需要の開拓が最大の手がかり。このほか、09年7月から飲食店舗居抜き流通(3Q連結累計78%増収)が加わり事業多角化。従来の人材派遣、ビルメンテナンスにつぐもので、輸入文具(10年3月期売上高32億円)が安定収益源とみられることから水準訂正目前。8、9日大株主のKDDI(9433)がスマートフォン投入で急伸したように、年度末にかけて見直される公算が大きい。ちなみに、スマートフォンは昨年11月投入し、予約販売のため品薄で順番待ち。輸入文具は4Qから損益も計上し、取引先が大手だけにモノにすると信用に弾みがつきそうだ。それに中国、韓国、アセアンにチャンネルを持ち、海外にもビジネスチャンスが広がる。昨年4月小川社長(47)就任をきっかけに若返り。グループに新風が吹き抜けている。

3Q連結累計は、5%増収、43%営業増益、30%経常増益、25%増益。修正予想に対し売上高74%、営業利益で84%の進捗率。4Qの感触よく再び上方修正が予想される。11年3月期(連結)は、売上高159億9100万円(3%増)、営業利益7億7400万円(33%増)、経常利益7億4600万円(23span>増)、純益3億5000万円(27%増)と慎重なまま。配当は期末1.5円を据え置く予定。ピークの08年3月期(30周年)が節目。昨年6月15日述べたように、40周年にかけてもうひと山。スマートフォンを口火に地デジ、ブロードバンド、ユビキタス入りの収穫期。初代運の会社であり、今年は全体が活気づき春本番という。次期の方が楽しみだ。

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