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企業レポート

47都道府県に拠点   藤久  3月4日 (2014.03.03)

既存店ステップアップ
スクール、オーナー拡大が軸足
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藤久(9966)は予想外。計画を下回る折り返し。昨年11月27日、同12月24日の修正発表によるもので、2月5日通期でも下方修正。直後2度にわたる大雪の影響が気掛かり。3Q入園・入学用品など需要期を迎え巻き返しに入った。前下期、渾身の企業努力で営業利益10億3500万円(上期1000万円)を計上。5月30日東・名証一部指定を実現しただけに、今、来期精度が上がり期待をもてると述べたばかり。既存店売上高が昨年8月101.2%を除き前期を下回り、2Q累計98.3%(計画103.3%)にとどまった。1、2月も厳しいという。一方、上期の出店21(退店6)と順調で下期9(同5)の予定。昨年末475店舗を数え、当面の出店年30ペース。昨年9月沖縄(浦添)に出店し47都道府県全て拠点ができた。1968年「手芸のすずらん」でチェーン開始から45年。沖縄の実積を踏まえ既存店ステップアップ。ソーイングスクール全店導入(2Q累計155)、ピーク183から130に落ち込んだオーナーシステム拡大を軸足に復活の構え。前者は来期から年60店ペース、後者も1月24店舗切り替えた。ともにモチベーションが高く、生地や和洋裁服飾品、ミシンなど関連商品の売り上げが堅調なためだ。ソーイングスクールは、デザイナーのクライ・ムキが監修したカリキュラムを採用。クラフトハートトーカイ、クラフトパーク、クラフトワールドで開講している。09年6月期30を振り出しに前期まで4期延べ126。今上期155店舗を数えピッチが上がってきた。このうち、小型スクールが2Qまで累計18。ニット生地にロックミシンで簡単、綺麗、お洒落なオリジナル洋服づくりが売りものだ。商品の提案も活発。前期ヒットしたがま口パーツ、大人のためのディズニースタイルに対し、昨年8月発売後半年で約8000個売れた「ウイスター・フェアリーヌ」(布を編む新感覚の素材)、編み物初心者にマフラーや帽子など「あめるモン」が人気。定番商品に名乗りをあげた。
2014年6月期(非連結)は、売上高227億400万円(1.6%増)、営業利益8億9300万円(14.5%減)、経常利益9億200万円(15.2%減)、純益3億3800万円(前期8700万円損失)に見直した。2円増配し32円配当(期末16円)の予定。例年GW明け3Q発表が注目される。中間期末の株主数5674人。120人前後増加した模様で優待利用率推定80%。1万人が目標といわれ、株主が顧客になれば申し分ない。今年上昇運で楽しみだ。12年前ビーズがブームを呼び経常利益33億円を計上した。後藤社長(56)も同運。会社と一体感があり活躍が予想される。

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