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企業レポート

4Qダッシュ  木曽路  2月25日 (2014.02.24)

「ウノ」は「地中海」の生まれ変わり

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木曽路(8160)は3Q回復。4Qダッシュ。2月の大雪が悩ましい。後半需要期にあたるためで、消費税引き上げに伴い来期1Q一服。2Qがポイントという。乗り切ると需要期につながる。/ 昨年10月23日下方修正したが、来店客数減のほか、直近まで出店5(計画15)にとどまり、日経平均の乱高下も水を差した。昨年11月から3ヵ月連続増収(既存店ベース)だけに、2月しゃぶしゃぶ祭(4日間)で巻き返し。「鈴のれん」(3Q累計13.9%増収)、「その他」(同315.2%増収)も手掛かり。前者は和食レストランで「木曽路」を小振りにしたものだが、後者はワイン食堂「ウノ」が昨年10月東京五反田、同11月名古屋金山(5号店)にオープン。ワインと南欧風料理で女性、ビジネスマンをとらえ名駅3、4丁目、伏見店もヒット。平均月商1400万円といわれる中で、名駅4丁目2000万円レベル。若者たちと店が一つになった印象。一昨年10月から1年半、早々黒字を計上している。来期4、5出店が見込まれフランチャイズ方式を採用。現在の「素材屋」並み(21店舗)で40億円前後。1971年から99年までファミリーレストラン「地中海」で成功したように、今後2度目のブームも考えられる。「木曽路」が2016年に民芸風しゃぶしゃぶ開業(瓦町店)50年を数え3Q末119店舗。売上高の8割以上占める一方、「素材屋」、「鈴のれん」、「とりかく」、「じゃんじゃん亭」など力不足。社章は外食産業の生成・発展に貢献した「地中海グループ」のCGをデザインしたもので、ワイン食堂「ウノ」の南欧風料理と馴染む。同社は昨年夏から運気上昇。今年も上昇運だけに「ウノ」の成長が命運を握っている。
2014年3月期(非連結)は、売上高458億円(0.9%増)、営業利益15億円(0.3%増)、経常利益15億7000万円(4.1%減)、純益7億2000万円(2.6%減)の見通し。配当14円(期末7円)を据え置く予定。設備投資13億円(計画17億2000万円)に見直した。出店5にとどまり来期9の模様。コロワイドが3月、台湾でしゃぶしゃぶ1号店を皮切りに今後5年で香港、アジア200出店の触れ込み。同社は動じない。事実、中国を中心に海外のオファーしきりという。外食産業24兆円(ピーク29兆円)。全国44万店舗(同51万)といわれ、「ウノ」は「地中海」の生まれ変わり。「地中海」のピーク(92年3月期55億6000万円)をしのぐとみられる。2014、15年出店に成功すると弾みがつきそうだ。

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