事業挙げて収支好転
中期計画を呈示し攻勢明らか
サーラコーポレーション(2734)は反転。前期4Q巻き返し。1Q飛ばしている。主力のエネルギー&ソリューション事業需要期入り。前期大幅増益のエンジニアリング&メンテナンス、カーライフサポート事業が予想以上。同営業赤字のアニマルヘルスケア、ホスピタリティ事業挙げて収支が好転する見込みだ。円安、消費税引き上げの影響もあるが大半織り込み済み。1月14日第5次中期計画を発表しテーマ、数値目標を呈示。より魅力あるグループを実現する上で4つの重点課題を掲げ、早速取り組んでいるためだ。このうち、重点課題2が印象に残った。リフォーム事業に続き水、メンテナンス、まちづくり・地域活性化、電力ビジネスを新たな事業に育てるという。目玉なし。あるとすれば底上げ。徹頭徹尾改善の積み重ねという。連結売上高1500億円、経常利益42億円、純益25億円(2016年11月期)が数値目標。傘下に顧客18万を数え国内10指に入るガステックサービスをはじめ建築・土木・通信・メンテの中部、VW販売台数全国2位のサーラカーズジャパン、動物医薬品最大手のアスコなど全国レベルの会社4つ。前期まで東三河と静岡県西部を足場に基礎固め。今期から攻勢に打って出た。旧西武百貨店跡地再開発に120億円投入し、ココラフロントを立ち上げた08年9月から5年有余。猛烈な逆回転を吸収しただけに底力がうかがえる。年明けVW,アウディが玉不足。品薄が続き売り手市場になった。このため、西東京、静岡県東部に出店を検討している。三河港が千葉、日立、横浜港に大差をつけ輸入車入港ランキングトップ。意外と知られていないようだ。1、2年足踏みした動物医薬品が首都圏攻勢を打ち出し増収で黒字転換。ホスピタリティ事業も逆回転をしのぎ増収。営業赤字1億8000万円(前期3億9700万円)を目安に持ち直す見通し。土木部門で環境関連ビジネス拡大のため、アスファルト廃材プラントを新設するという。前期、「サーラガス蒲郡」運営開始が新たな手掛かり。サーラグループ中部瓦斯(都市ガス)とガスッテクサービス(LPガス)の事業共同化によるもので、2010年稼働した「統合顧客システム」の活用を通じデータベースの一元管理、業務効率化が本格的に動き出した。連結売上高の約半分を占めるエネルギー&ソリューション事業が活気を取り戻すと様変わりになる。
2014年11月期(連結)は、売上高1430億円(4%増)、営業利益22億円(37%増)、経常利益24億円(17%増)、純益13億5000万円(13%増)の見通し。配当10円(中間5円)を据え置く予定。設備投資49億円(前期24億円)の計画。明らかに攻勢とわかる。社運が安定しポジションよし。1Q発表(前期4月8日)が楽しみだ。前途に方向感が出てくると、連結1株当たり純資産(717円)を抜いてくる。グループで地元の10歳以下8人制サッカーやミニバスケットのサーラ杯、3月30日(日)第5回穂の国・豊橋ハーフマラソンなど特別協賛。すべて地元がビジネスモデルだ。