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企業レポート

3Q発表楽しみ  太陽化学  1月27日 (2014.01.24)

反転の軸足固めじり高 

6項目の課題に黙々取り組む

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 太陽化学(2902)はじり高。反転が迫ってきた。昨年暮れ、年明けも打診買いが入り水準訂正。3Q発表(2月10日の予定)を先取りするもの。昨年10月28日と11月11日の上方修正によるもので、見込みより増収、円安差益が主因とみられる。前期連結特益もあり最高純益(19億6300万円)を計上。配当31円(期末23円)も最高だが、経常利益につぎ営業利益(最高02年3月期25億円)更新が視野に入り今、来期目を離せない。研究開発型食品メーカーとして知られ、医療・健康食品・飲料向け機能性素材などニュートリション(2Q連結累計23%増収)、食品・化粧品・トイレタリー向け乳化剤などインターフェイスソリューション事業(同3%増収)の伸びが手掛かり。得意先の大手食品メーカーが活発な提案を繰り広げているためで、前回述べた黒衣の存在。目下、3Qも修正発表の範囲内と慎重。公共投資と違って年度末追い込みがないだけに4Q盛り上がりに欠ける。消費税引き上げにも冷静で市場変化、グローバル化、品質管理の維持・強化など6項目の課題に黙々と取り組んでいる。「ポリグリセリン脂肪酸エステル含有組成物」(特許第5005892号=乳化剤に関わる発明)が平成25年度中部地方発明表彰を受賞。表彰総数57件のうち上位5席に入り、昨年11月15日金沢で表彰式があったものの、同社の沿革を見ると常連。1988年、同脂肪酸エステルの開発及びその工業化で大阪工研協会工業技術賞を受賞して以来25年の研鑚。2016年(70周年)にかけて脱皮、羽化もうかがえる。会社が今年2月から上昇運。山崎社長(58)も4月以降急ピッチな上昇運。2、3年後楽しみだ。

 2014年3月期(連結)は、売上高363億円(6%増)、営業利益23億円(1%増)、経常利益24億円(12%減)、純益15億円(23%減)に見直した。3Q発表が気になる。配当16円(期末8円)の予定。設備投資8億円(前期13億円)の計画。リーマンショックから5年有余、反転の軸足を固めた。1株当たり連結純資産が1500円だけに安い。

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