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企業レポート

徐々に好転  トランシ―  12月27日 (2013.12.26)

荷動き回復持ち直す 

15年からダイナミックな上昇運

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日本トランスシティ(9310)は堅調。1、2Q計画線。3、4Q持ち直す見通し。徐々に採算が好転しそうだ。倉庫保管残高減少、入出庫取扱量増加、回転率改善を通じて荷動き回復。消費税引き上げを控え、4Q駆け込みも予想される。これまで約20%円安に拘らず輸出が伸び悩み、むしろ輸入が底堅い印象。製造業中心に日本企業の現地生産が進んだためだ。取引先にもよるが、円ドル120円を目安に国内生産に切り替え、遊休資産稼働も考えられるという。港湾・陸上運送一進一退。国際複合輸送・その他(2Q連結19.7%増収)確り。前回踊り場、回復持ち越すと述べた通りだ。今期が中期計画(連結売上高1000億円、経常50億円)の最終年度。来年5月に新計画を発表する見通し。20億円投入しフルモデルチェンジした新物流情報システムが稼働。生産性が向上する一方、40億円予定している愛知県海部郡の飛島物流センター(仮称)も新たな手掛かり。大手自動車部品メーカーを主要荷主に自家発電、太陽光発電、LED照明など最新装備。来年6月竣工し、以後本格寄与が見込まれる。このほか生鮮、医薬品、100円ショップ、靴、自転車など新規取扱が増加。中でもイオングループの発注が目立ち次々こなしている。2015年(創業120年)が次の節目。今、来期の仕込みがモノをいいそうだ。連結売上高1000億円(経常50億円)が懸案だが、真面目にやれば出来るという。ネット通販が課題。楽天やアマゾンに対し、ヤマトや佐川のように回らないためで、100年企業の経営資源が宝の持ち腐れ。しかし、インフレや防災の備えから物置や倉庫の需要が伸びているのも事実。合理的に対応し、ピーク(営業利益47億円・92年3月期)を更新すれば棲み分けできる。

 2014年3月期(連結)は、売上高870億円(3%増)、営業利益37億円(19%増)、経常利益40億円(0.5%増)、純益25億円(31%増)に修正なし。配当9円(期末5円)を据え置く予定。設備投資55億円(前期33億円)の計画。近くミャンマー最大の都市ヤンゴンに駐在員事務所を開設する見込み。昨年から踊り場入り。来年も大筋足踏みだが、2015年からダイナミックな上昇運。小川社長(65)も同運だけに相乗効果。1年後が楽しみだ。イオンはじめ同郷大手を後押し。物流加工が1割から2、3割になると脱皮。連結売上高が1000億円を突破すれば財閥系3社の一角に食い込むとみられる。小林会長(69)が11月四日市商工会議所会頭、12月に三重県商工会議所連合会会長に就任。大所高所の注文がつきそうだ。

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