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企業レポート

大健闘 メディカル一光   4月8日 (2011.04.08)

ビジネスモデル確立目前

12年に1度クライマックス

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メディカル一光(3353・JQ)は大健闘。厳しい競争下で堅調そのものだ。調剤薬局をコアに医薬品卸、ヘルスケア、不動産の4事業に特化。イオンやハウス食品、沢井製薬ほか機動的な提携によって医療、介護支援を巡る独自のビジネスモデル確立目前。市場は1月25日25万円の高値をつけ、計数目標の連結売上高300億円、経常利益20億円(15年2月期)を先取りした。3月11日の震災後一服している。07年2月期から連結になって4期連続最高益。今期も小幅ながら事実上続伸の見込み。1月5日、3月30日の上方修正が物語るように調剤薬局の既存店が予想以上。第2の成長エンジンといわれるヘルスケア(有料老人ホーム)の前期22%増収も手がかり。昨年8月出雲、2月いなべ(三重県)に続き6月伊賀大山田(同)開設の予定。前期から3年で延べ10施設オープンの計画。医薬分業率6割を踏まえ、調剤事業(前期末74)の店舗開発、M&Aなど規模拡大に呼応するもの。ジェネリック医薬品卸と関連不動産事業も堅調で、4事業とも独立採算を確保している。

前期(連結)は、5%増収、1%営業増益、4%経常増益、12%増益(特益3700万円)。引き締まった。昨年4月に薬価・調剤報酬改定があり慎重だったが、地道な改善努力の積み重ねがうかがえる。12年2月期(連結)は、売上高184億8600万円(3%増)、営業利益10億2300万円(同)、経常利益9億4300万円(1%増)、純益4億8800万円(5%減)の見通し。配当は期末4000円を据え置く予定。市場が成熟し伸びこそ鈍るものの、4事業の補完・連携が見込まれ伸び盛り。15年(30周年)がターニングポイントとみられる。震災の影響はほとんどなく、計画停電対象地域には一部自家発電で対応。1Q発表(昨年6月30日)が注目されるところだ。社運は今年絶好調。12年に1度クライマックスにさしかかっている。

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