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企業レポート

今年の社運最高 三ツ知   2月7日 (2011.02.07)

海外の現地対応に意欲

シロキのエネルギー乗り移る

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三ツ知(3439・JQ)は計画線。底堅い折り返し。むしろリーマンショックで一皮むけた。前期連結8割戻したのが手がかり。自動車減税、同購入補助金等によるもので、今期反動、鋼材値上げ、海外拠点増強など逐一こなす場面。直近、一進一退の印象を受ける。同社の真骨頂は工業用ファスナー(締結部分)。切削せずに常温で金型を使って圧縮成型する冷間鍛造加工に特色。無駄がないし軽く、小さく、丈夫にすれば付加価値もつく。取引の半分を占めるシロキ工業やトヨタグループも認めるところで、先進国のほか新興国でもニーズの強い小型車部品シフト。07年株式公開から海外(2Q連結累計20%)がフロンティアになっている。昨年12月24日、中国江蘇省に現地法人設立を発表したのもこの一環。年内稼働する見込み。タイ、米国につぐもので現地対応に意欲。リーマンショック後区間新続出のシロキからエネルギーが乗り移ったようだ。

2Q連結累計は、2%増収、16%営業減益、2%経常減益、23%減益。国内や米国に対し、アジアが7億5000万円(64%増)と高い伸び。方向がはっきりしてきた。11年6月期(連結)は、売上高89億1400万円(5%減)、営業利益6億400万円(20%減)、経常利益5億7900万円(24%減)純益3億4800万円(22%減)と従来通り。配当は40円(期末20円)の予定。2月2日発表したシロキの3Q決算を見ると、4Q以降も慎重だけに期待をもてる。2013年(50周年)が最大の節目。事業収束を意味するもので、03年から10年収穫期に相当し、次世代対応急ピッチ。社運は今年最高という。

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