好スタート マルサンアイ 11月20日 (2013.11.19)
みそテコ入れが布石
豆乳続伸、アーモンド飲料目玉
マルサンアイ(2551)は好スタート。例年1Q需要期。期待を持てる。円安と原料大豆値上がりのほか悪材料が見当たらないためだ。前期最高の豆乳が続伸。主力商品ダウンサイジングのみそ値戻し。さらに、9月発売したアーモンド飲料がフル寄与。連結売上高は勿論、同最高益(05年9月期3億4300万円)更新も考えられる。通常投資に前期7、8億円投入したみそ製品工場統合が反転の布石。2億円合理化が見込まれ、今期黒字転換の見通し。仕込み工程のテコ入れも課題という。1964年ミックスみそでデビューし来年50年。1000億円市場といわれ業界4位(中部トップ)でも、34年間で35%需要が落ち込み採算確保が先決。100年を目指し舵を切った。一方、1980年に参入した豆乳が絶好調。現在第3次ブームとみられ、本社工場4直3交代。群馬県の関東工場、九州の委託工場もフル稼働。485億円といわれる市場で業界2位。既存設備のもと15%増産に踏み切った。あと10、20年いいとしても、みそ同様に50年が節目。2011、12年度連続ピークを更新しただけに慎重。日本豆乳協会が12月にファン向け「豆乳検定」を実施するが、うまくいくと層が広がる。目玉がアーモンド飲料。全米トップ、カルフォルニアのブルーダイヤモンドグロワーズ社から日本で製造販売ライセンスを取得。豆乳同様アーモンドを乳化してつくる。国内初の代替乳飲料。米国の市場450億円といわれ、和風の味つけに高い評価。10月から首都圏でCMを流しヒットしている。年4億円の広告費を投入する予定。来春アーモンドチョコで当てたグリコ(2206)が参入する模様。市場拡大が予想される。今期4、5億円の計画だが、1Qが通期を左右するだけに、発表(前期1月15日)が楽しみだ。
2014年9月期(連結)は、売上高230億700万円(4.7%増)、営業利益5億5800万円(32%増)、経常利益5億2200万円(5%減)、純益3億2700万円(0.7%減)の見通し。配当は期末6円に戻す予定。設備投資6億7700万円(前期12億8700万円)の計画。みそ43億8200万円(8%増)、豆乳130億1800万円(2%増)の予想が印象的。海外11億円(前期9億7000万円)の目標。通販2億4000万円(同2億円)、web1億6000万円(同1億2000万円)。嵩上げに入りそうだ。スーパー向け9割といわれる中、海外はじめ販売チャンスに拡大が100年企業のフロンティアになった。来年から3年強い上昇運だけに、1Q上振れの雰囲気がうかがえる。