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企業レポート

出番待ち エナジー    8月10日 (2011.08.09)

前期に続き期待もてる

1Q予想以上、株価が先取り

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エナジーサポート(6646)は予想以上。1Q連結4%増収、59%営業増益。前期に続き期待をもてる。震災にかかわらず電気機器(16%営業増益)、計測機器(営業黒字転換3200万円)が健闘。慎重な見通しを変えていないためだ。米欧は財政危機、中国が利上げ懸念、国内も円高デフレなど内憂外患だが、前期GW明けギリシャ信用不安を受けた通期予想を昨年9月28日、1月31日、4月4日にも修正。大幅増益になったのが手がかり。事実、1Qで5月12日発表した通期予想営業利益の120%稼ぎ出した。同社の場合、親会社(日本碍子)向けが6割にのぼり、電力の設備投資に左右されるが、前期見込みより11%増収。直前期、損益分岐点が下がっただけに予想以上の増益。3月15日150円を安値に4月4日245円をつけ、震災はおろか07年当時の水準に戻した株価が先取り。2Q(前期10月28日)、3Q発表(同1月31日)にかけて上方修正が予想される。来年は世界主要国でトップが交代する選挙の年。日本も時間の問題。総悲観が裏目に出る一方、株高になるといわれる。

12年3月期(連結)は、売上高128億円(10%減)、営業利益1億5000万円(68%減)、経常利益2億2000万円(63%減)、純損1億70000万円(46%減)と修正なし。配当は4円(中間2円)を据え置く予定。震災、福島原発事故が尾を引き部材調達難、需要低迷を織り込んだもの。むしろ、電気機器の更新需要、中国市場の開拓など地道な努力が見どころ。計測機器も品質に定評がある。1株当たり連結純資産530円を念頭に出番待ちだ。

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