証券ビュー

企業レポート

1、2Q先行投資  中京医薬品  10月29日 (2013.10.28)

10月締まり後半期待 

鈴鹿回り出すとスケールアップ

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 中京医薬品(4558)は通期続伸。今、来期巻き返す見通し。1、2Q 先行投資に明け暮れた。前回述べた新体制によるもので、ヘルス・ケアをコアにライフ・ケア、アクアマジック挙げて事業再構築。5月17日打ち出した中期計画(2年)が目安。3Q需要期だけに10月締まっている。売り上げが拡大。ヘルス・ケア事業(家庭用医薬品等小売)の1人当たり生産性が5、6%上昇。後半期待をもてるためだ。食品のオリンピックといわれるモンドセレクション。HiDHAトゥデイ75が2年連続最高金賞、Hiグルコサミントゥデイ3年連続金賞。初出品のメタレス、リッチコルジェンも金賞。これまで3年、出品すべて金賞以上の高い評価。52回目89ヵ国3234の出品があり、5%最高金賞、10%金賞、20%銀賞という。70以上の専門家、大学教授、ミシュランのシェフなど審査。全体のレベルも上がり営業マンの支援材料になっている。昨年5月空間除菌、消臭効果を手掛かりに開発したエアーマスク。その後受けて前期正味80万個にのぼるヒット。ニッチな市場で全国トップになった。現在、ルームタイプをはじめクィックシールド エアーマスク関連のアイテム拡大。携帯、医療、介護、外食など需要増が見込まれ、ライフ・ケア事業(家庭医薬品等卸売)が3Qの目玉(前期累計70%営業増益)になりそうだ。一方、三重県鈴鹿市のアクア新工場。当初3億円投入し2015年1月(計画2014年6月)本格稼働の見通し。現在、直営1万2800(ワンウェイ4800)、フランチャイズ1万の構成。稼働すると能力5割増に相当し先行した半田、名古屋(2)に次ぐもの。ツーウェイの東海3県に対しワンウェイで全国トータル25万世帯に展開。若年層を開拓し少子高齢社会に対応。RO(逆浸透膜)による徹底した安全品質、良質のミネラル、天然水のように採取地の制約を受けないのが特徴。宅配水は東日本大震災、原発汚染をきっかけに東北、首都圏で需要急増。2013年度1000億円(12年度960億円)を突破する見通し。1Q1億2900万円(11%増)、通期5億5000万円の計画だが、2000年に事業化し足場を固めた。2020年(東京五輪)にかけてビジネスチャンス。鈴鹿が回り出すとスケールアップしそうだ。

 2014年3月期(非連結)は、売上高67億5100万円(4%増)、営業利益2億3000万円(54%増)、経常利益2億3700万円(63%増)、純益1億2300万円(18%増)の見通し。配当5円(中間2.5円)を据え置く予定。25日修正発表し、前半予想を下回るが後半楽しみだ。11月1日、2Q発表控えている。2014、15年調整運だが、前期底入れし今、来期続伸の見込み。医薬品会社が責任をもって安全な水をつくり届けるところがミソ。結構おいしいと評判である。中期計画は、売上高70億3000万円、営業利益3億5000万円、経常利益3億6000万円、営業キャッシュフロー3億3000万円(2015年3月期)。今期、3Qが鍵を握っている。

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