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企業レポート

採算の改善が焦点  Gパッカー  9月25日 (2013.09.24)

ワイ・イー前期納入3件

幕上がるモーションコントロール

 

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ゼネラルパッカー(6267)は高水準。今、来期採算の改善が焦点。徐々に次の幕が上がりそうだ。前期最高の売上高を計上し活気が漲っているためで、資本業務提携先のワイ・イー・データ(6950)グループが包装関連機器の一部にロボット応用システムを納入(前期3件)。今後、国内外でモーションコントロール・ハイブリット機種が市場をリードしそうな印象。2003年12月公開から10年、リーマンショックを吸収し前期最高の売上高が次世代の初動とみられる。計114台のうち、2Q32台(13億7800万円)、4Q30台(13億6000万円)こなしWトップ。熱気に包まれた。しかし、新機種や大型案件の増加により研究開発費2億1300万円(30.7%増)。粗利低下、赤字案件もしばしば。営業利益率2.6%(直前期1.1%)の改善が急務という。その点、今期は中小型案件中心に赤字ゼロ。研究開発費2億4000万円(売上高の5.5%)を確保。受注残10億5100万円を持ち国内37億円(7%減)、海外7億円(29%増)の売上高を見込んでいる。新機種のひとつ、高精度充填給袋自動包装機GP-5200/5300型が目玉。原材料コスト削減、歩留り向上、高能力化で売り出し中。10月15~18日、東京ビッグサイト国際展示場で開かれるジャパンパック2013に出展する予定(GP-5300UR型ほか4機種)。注目を浴びそうだ。もうひとつ、世界最速袋自動包装機GP-C7型も画期的。最大毎分シングル160袋の生産能力という。同社は、製粉や菓子中心に医薬品、健康食品、ペットフードなど大手から中小、海外でも包装システムの課題解決に定評。今、来期採算が改善すればワイ・イーとの連携も本格化。前期3Qから持分法対象だけに、ワイ・イーが黒字転換すると親会社の安川電機(6506)も黙っていない。提携強化も考えられる。円高修正はユーロ差益(前期1300万円)にとどまるが、7日決まった東京五輪が中期的に追い風。海外も実績1台の中国をモノにすると様変わりになる。

2014年3月期(非連結)は、売上高44億円(2.5%減)、営業利益1億9500万円(66%増)、経常利益2億円(47%増)、純益1億2000万円(31%増)の見通し。配当7円(中間3.5円)を据え置く予定。2014,15年にかけて10年スパンの仕込み場。前期7機種開発した実績が生きてくる。計画を上回れば、1株当たり純資産322円を目安に水準訂正が見込まれる。

 

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