安堵すると売られる 今年の8月15日も循環論に見合う (2011.08.05)
一転して反発。持ち直した。NYダウ、ナスダックの自律反発に日立と重工統合が伝えられ、前場中ごろ政府・日銀円売り介入、追加緩和も繰り上がり大盤振る舞い。小康を取り戻した。やはり危機になると買われ、安堵すると売られるようだ。客観情勢が変わらないためで、円ドルの場合、介入直後77円から79円まで猛スピード。1日平均20銭のエネルギーといわれ、76円台だった夜間取引を加味すると10日以上の大商い。大台が70円とあって消耗も相当なもの。為替は来週小動きとみられる。5日発表される米雇用統計、米国債「格下げ」、15日の利払い集中など大半織り込み済み。米国は、1日に上限引き上げが決まり、来年の大統領選まで資金繰りがついただけ。財政が限界にきている。7月から悪化した経済関連統計は禁断症状によるもので、欧州ともたれ合い。たちが悪いだけに、いつまでも続かない。来年は世界主要国のトップが入れ替わる選挙が相次ぎ、それなりに資金が回ったとしても、再来年つかまると考えられるためだ。2013年といえば、FRB創立100年の節目。何か起きるといわれて久しい。ちなみに、日銀は1871年の新貨条例がルーツ。100年後の1971年、金・ドル交換停止のニクソンショックにぶつかった。今月15日、当時からちょうど40年を迎えるわけで、米国債の集中利払い日になっている。世界支配層は記念日にちなむことが多く、今年も8月15日に何か仕掛けた。2日述べたように、14日満月買い、29日新月売りとみられる。とにかく、陰の極。相場も循環論にくみしており、カウントダウン。再来年下がるとしても、来年上がらないと実現しないためだ。4日気がついたのは、■■■(****)続伸し、反転のきっかけをつかんだこと。■■■■(****)も1日から動きが変わった。■■■■(****)が3日ぶりに反発。前期から海外案件中心に活況となり体質一変。豊田織機と資本業務提携拡大も支援材料になりそうだ。日立と重工の統合は思ったほど歓迎されていない。新日鉄と住金、キリンとサントリーのように大手同士が手を握り、シェアが上がると守りの印象。顧客にとっても大味で割高になりかねない。
日経平均は22円高。日銀が追加緩和を発表し頭打ち。その後戻り売りに押され9659円の引け。出来高19億9700万株、売買代金1兆4100億円。一時130円高まであった。来年2月を目安に買い下がりなら、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)をコアに内需関連。ためしに、8月15日買ってみたい。玄人筋によると、08年9月のリーマンショックは大恐慌以来80年ぶりのスケール。今年、来年これを上回る調整はないという。同感で、7月26日述べたように過去10年下げに下げたサービス、情報・通信、その他金融、銀行、証券・商品先物、小売、電機、空運、紙パ、卸売、水産・農林、建設、その他製造まで16業種が対象。復興特需、消費税引き上げを見越して来年高い。円高デフレの最終段階。これから半年が来年を左右するとみられ、円安インフレに備えるところ。旧盆明けから次の幕があがりそうだ。さらいえば、2013年の調整が一巡すると、いよいよ消去法で日本復活。長期円安インフレにトレンド転換。財政、所得、雇用などすべての問題が改善する。今年の8月15日も経済の循環論に見合うものだ。(了凡)