アベノミクスの限界 国内勢売り越し外資をリード (2013.08.22)
手詰まりの中、米長期金利上昇が一服し小反発。胸を撫で下ろした。前日、日経平均25日移動平均の下方乖離が5%に達し、個別でも前後場ほぼ左右対称の引け。行き過ぎた悲観人気の修正とみられる。21日のFOMC議事要旨(7月30〜31日開催)、22日HSBCが発表する中国のPMIより、9月17〜18日FOMCの量的緩和縮小に吸い込まれた印象。あわや世界恐慌突入に飛躍するもので、前日通夜の雰囲気に包まれたものだ。
(中略)
しかし、買い越したのは外資で国内勢売り越し。日本国債に至っては民間の金融機関が徹底して売りに回り賢明。トータルで外資をリードしている。問題は9、10月。様々なイベントを控えているためで、9月6日米雇用統計発表、7日五輪開催地決定、9日GDP改定値発表、13日メジャーSQ、17〜18日FOMCまで息を抜けない。10月中旬の臨時国会で消費税の最終判断が決まる見込み。19日、9月転がし10月殺す作戦と述べた通りだ。逆にいえば、逐一こなしアク抜け。今後悲観人気が蔓延しても驚くにあたらない。スターリン暴落から60年。リーマンを口火に銀行屋、戦争屋といわれる国際金融資本のショック第2波が予想され全値戻し。米国の場合、来年1月イエレン(67)かサマーズ(58)をFRB議長に据え巻き返し。日本も従属し2015年春の郵政上場までつき合う見通し。つまり、刀折れ矢尽きるまで間がある。再三だが、秋か暮れ大きな調整があり岩戸開き。
(後略)
21日の日経平均27円高。大引け1万3424円。東証一部の出来高21億株、売買代金1兆8000億円と薄商い。9月物が10円高で寄り10円安の1万3400円引け。10年債利回り0.730%(-0.010%)。落ち着いて見えるが、欧米金利高に煽られ火消しに躍起。経済指標が好転する中で金利上昇を抑えるのは不合理。日銀も2年後正念場を迎える。まともなのは■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)程度。■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)も健闘の部類。■■■■■■(****)と■■■■■■■(****)がボーダーライン。基本的に鉱山、百貨店、創薬関連が狙い目。10、11月来年の相場に切り替わる。■■■■■(****)や■■■■(****)も一口噛むと面白い。ゆくゆく日本も国債を出せないところまで追い込まれる。(了凡)