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企業レポート

リニア開業見越す  アイケイ  8月23日 (2013.08.22)

海外事業部が目玉に

本社移転きっかけに巻き返す

 

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アイケイ(2722・JQ)は反転待ち。次の足場を固めた。巻き返す見通し。前期4Q一服、次第に持ち直しているためで、5月7日本社を名古屋駅前大名古屋ビル東隣に移転。2027年リニア開業に備えた。3大都市圏の一角を占め、品川40分、梅田まで20分で結ぶ21世紀のインフラ。同駅周辺の再開発も活発で3年後40階建ての高層ビルが3棟オープンする予定。以後、ビジネス革命に拍車がかかる。これまで取引先のアクセス予想以上。周囲を一望できる8階・5階フロア250坪の本社に新しい息吹が漂っていた。売上高の月次情報によると、主力の通販が6月92.3%、7月103.3%。累計97.8%と前年割れ。秋口から需要期だけに2、3Q持ち直す見込み。自社開発商品35%(前期27%)を目安に美容・健康ジャンルシフト。S、Aランクのヒット商品を開発しているが、不振のCランク半減に挑戦。アベノミクス効果に実感なく、円安でコスト高が気になるという。今期は、6月に立ち上げた海外事業部が目玉。当初6人だが、中国や台湾のほかベトナム、タイ、シンガポールなど市場開拓に意欲。通販のパイプを太くしたいという。「ローカロ」をはじめ「PB品」が受けているようだ。前期連結7900万円営業赤字を計上した韓国の化粧品スキンフード(連結対象子会社)が課題。竹島問題で新規顧客がストップしたものの回復中という。一方、通話録音システムのCRMソリューション(同)が営業黒字定着。6月21日取得したザウンドインダストリートウキョウは非連結だが、スウェ―デンブランドのヘッドホン、イヤフォンがタブレット型端末で需要が伸びているという。6月1日から1単位100株を採用。すっきりした。しかし、手掛かり難で薄商いが続いている。

2014年5月期(連結)は、売上高125億4000万円(2%増)、営業利益2億6600万円(30%増)、経常利益2億7000万円(16%増)、純益1億800万円(74%増)の見通し。配当は期末18円の予定。前期3Qまで通販がピークを更新しただけに、本社移転をきっかけに巻き返し。海外の実績が反転の鍵を握りそうだ。会社は2014、15年調整運。安定しているのが強み。飯田社長(58)が上昇運で記録更新を期待できる。スキンフード底入れCRMソリューション堅調とみられる。何より、リニア開業を見越し10、20年先手を打った印象が新鮮。消費税引き上げを踏まえ今、来期脱皮が楽しみだ。

 

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