モチベーション高い
世界トップブランドに挑戦
OSG(6136) は反転途上。2Q持ち直し、主力製品タップの直近稼働率推定70%。3、4Q90%に上がると利益急増。モチベーションが高い。自動車や航空機など世界規模でハイエンドな重点顧客を開拓 。タイ、インド、韓国などアジアの受注拡大。前回紹介したフェニックスシリーズや7月に発売したAタップシリーズなど材料豊富。再びピーク(05~08年)更新が見込まれる。フジTVの人気企画「ほこ×たて」でニッタンとやり合う穴あけが受けたように、今や世界トップレベルの域。今、来期国内のさらなる自動化、海外の生産体制整備に見どころ。タップ(世界シェア3分の1)のダントツ政策、超硬ドリルの世界戦略により連結売上高1000億円。グローバルプレイヤーが次のステップ。大台を固めると1200、1500億円まで意外と早い。連結売上高の約7%といわれる航空機向けが大台替えのキーポイント。航空機の部品点数は300万点で、自動車の100倍。精度が高い。全体のレベルアップには航空機が欠かせない。今回の取材では、ボリユームゾーンに投入するAタップが目玉。割安なミドルタイプにフラッグシップを掲げ普及品のエース仕立て。年間60万本、24億円を目指すという。切り屑の安定した排出と耐久性に富むのが特徴で2製品各29サイズ。地元の八名工場(愛知県新城市)で生産し、アジアや欧米でも立ち上げる予定。標準仕様が受けている模様でど真ん中にストレートな印象。前回紹介したハノイ、ジャカルタの再研磨工場よし。アフターサービスやソリューション提案が増収に貢献している。
2013年11月期(連結)は、売上高860億円(2%増)、営業利益128億円(8%減)、経常利益124億円(9%減)、純益67億円(6%減)の見通し。配当23円(期末13円)の予定。設備投資60億円(前期102億円)の計画で次期も同程度という。08年(70周年)を節目にリーマン越え。18年(80周年)にかけて最大のビジネスチャンス。石川社長(57)も会社と同運で心強い。海外45年の実績、29ヵ国を結ぶネットワークが世界のトップブランド挑戦を可能にした。やがて記録的な活況が予想される。今、来期リーマン前の水準を固めるところだ。