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企業レポート

修正予想上回る セリア   12月21日 (2010.12.21)

大創産業と対極の魅力

「カラーザデイズ」本格展開

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セリア(2782・JQ)は好調。10月29日上方修正したが、10、11月修正予想を上回る推移。円高も勘案し3Q発表(前期2月5日)を受けて一段高になりそうだ。100円ショップナンバー2。規模こそトップ大創産業のざっと4分の1だが、ビジネスモデルは対極といってよく、市場が成熟する中で今期連続最高益更新当確。08年度に21期連続増収となり、キャンドゥを抜いた。受けているのは、徹底した100円均一に対するこだわり。売れ筋の商品価値を限界まで高め、トータル100円以上の価値を実現すること。09年9月26日、江東区のスーパービバホーム豊洲出店を口火におしゃれな新業態「カラーザデイズ」の評価も予想以上。飽和市場といわれる中で首都圏、関西でも本格的展開に入った。メーカーと一体になった商品開発、20~30代の女性や富裕層の抵抗感を取り除いたおしゃれな新業態が顧客層を拡大している。事実、直営既存店は10月101.6%(全店109.6%)、11月101.0%(同110.3%)と堅調。今期の新規出店予定直営80(退店22)は原則「カラーザデイズ」タイプ。11月にPOS画面の変更が完了し、ソフト見直しに伴う業務管理の高度化が進む。業務簡素化にも意欲的でフロー再構築に取り組んでいる。

2Q累計(非連結)は、8%増収、39%営業増益、38%経常増益、13%増益と最高の折り返し。前年新型インフルエンザによる特需の反動や記録的な猛・残暑の影響で直営既存店98.6%(1Q98.4%)。しかし、店舗ごと最適品揃え、最適在庫に傾注し、新商品導入、欠品対策など持続的成長を促すブランディング戦略で健闘。計画より0.9%増収だが、25%営業増益になり4億円「貯金」ができた。

11年3月期(非連結)は、売上高820億円(7.5%増)、営業利益43億円(30%増)、経常利益同(同)、純益19億円(27%増)に見直した。配当は期末2500円を据え置く予定。売上高は当初と同じで上期の「貯金」が乗ったもの。3、4Q既存店99.83067つくられており、12月の月次データがわかると市場も反応しそうだ。期末店舗1046(FC108)の見込み。2015年(創業30年)にかけて事業確立期。社運は来年前半上昇運。ピークに近い状態。後半乱気流に注意という。100円にこだわり、海外に飛び出した他社と一線を画した魅力がある。1Q早々資産除去債務3億7900万円特損に計上した。

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