創業100年がきっかけ
鍵握る食品加工センターの伸び
ドミー(9924)は回復。持ち直す見通し。創業100年がきっかけになりそうだ。昨年12月から記念セールが始まり、お値打ち商品拡充、大抽選会、招待企画セールなど現在も続行中。前期客単価全店1849円(0.7%増)、買い上げ点数同1億9369万1000個(1.5増%)が手掛かり。既存店では1872円(0.4%増)、1億6381万個(0.7%増)によるもの。客数が全店1839万3000人(0.6%減)、一品単価も同175.6円(1.3%減)。既存店で1554万1000人(0.8%減)、177.6円(1.1%減)にとどまる中じわり好転。5月23日から円安株高一服、調整気分が尾を引いているものの、8月2日トヨタ(7203)の1Q発表が物語る通り6、7月同傾向とみられ、今後消費税引き上げを控え緊迫した場面。デフレ脱却の前触れと受け取れる。このため相場と同じ大回り3年。2014、15年にかけてじわじわ好転。95年に稼働した岡崎食品加工センター20年が新たな目安。次の100年を支える軸足とみられ、前期増強しただけに今、来期二の矢、三の矢が欲しいところ。生鮮食品(前期0.5%増)の伸びが鍵を握っている。昨年に続き今年も調整運だが、来年から5年上昇運。愛知県西三河中心に全34店舗、同センターから1時間圏内のドミナントエリア。前期まで11期連続増収の折りで記録更新に挑戦。円安が20%以上進んだだけにトヨタと共存共栄。地域貢献が業績に跳ね返ってくる。
2014年5月期(連結)は、売上高343億9500万円(2%増)、営業利益3億100万円(5%増)、経常利益2億9000万円(6.5%減)、純益1億4700万円(43%増)の見通し。配当10円(中間5円)を据え置く予定。設備投資7億7200万円(前期11億円)の計画。償却の範囲内(同7億7300万円)で若松、一色、西尾シャオ店の改装によるもの。今後2年デフレ脱却に向けて10年債利回りが上がると考えられ、財政面の改善もついて回る。4月9日560円を高値に3年目に入った三角もち合い。二の矢、三の矢で次の100年の嚆矢を見たいものだ。