予想される水準訂正
課題6項目改善の積み重ね続く
太陽化学(2902)は反転待ち。今、来期巻き返す見通し。水準訂正が予想される。同社の場合、鶏卵加工品や即席食品用素材、フルーツ加工品のアグリフード事業(前期連結構成比49%)と乳化剤や安定剤のインターフェイスソリューション事業(同34%)が主力。メーカーに対し黒衣の存在。先を越せない定めにある。あるとすれば、水溶性食物繊維や緑茶抽出物などニュートリション事業(同16%)。これまで5年、リーマン、大震災、円高、原油や穀物高をしのぎ反転途上。前回述べたように、市場変化の適応をはじめグローバル化、品質管理、環境など6項目の課題実現に意欲。地道な改善の積み重ねが続いている。ちなみに、前期の連結売上高は計画通り。経常、純益、配当31円最高。6月26日の総会に雨の中132人出席。質問なく(前期2)32分で終了したという。1.9%増収、1.7%営業減益だけに事実上横ばいだが、直前期為替差損4000万円に対し同差益3億3500万円計上。中国子会社の持分法譲渡に伴う法人税等の減少3億5000万円も印象的。4月27日、生命との対話シンポジウム、テーマ「医と食」(東京国際フォーラム)に約1100人参加。92年から四日市本社の人気シリーズで、8年ぶり初の東京開催が新たな手掛かり。7月26日の追加講演「オムツ・下剤ゼロ」運動への取り組みについて(愛知県産業労働センタ―5階小ホール2)も好評にこたえるもの。反転待ちと考えられる。
2014年3月期(連結)は、売上高356億円(4%増)、営業利益20億円(12%減)、経常利益同(27%減)、純益12億円(38%減)と慎重な見通し。配当16円(中間8円)の予定。踏ん張りどころだ。子会社11、関連会社3でグループを構成。このうち、福岡の製パン会社と合弁で立ち上げた中国のベーカリー事業が目新しいところ。8月12日、1Qを発表する見込みだ。