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企業レポート

アク抜け 日本空調   8月3日 (2011.08.02)

今秋以降上方修正含み

節電や省エネニーズ高まる

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日本空調サービス(4658)は堅調。落ち着きを取り戻した。7月29日発表した1Q、2Q予想によるもので、まだ震災の混乱が尾を引いているものの、今秋以降収まる見通し。懸案だった機器、資材調達にめど。被災した設備復旧、節電意識や省エネニーズの高まりによるもので、次期にかけて復興需要本格化。前期まで直近4期393人(20.7%増)の新戦力が見どころだ。大型案件逸注やリニューアル工事先送り、元社員の不祥事など失地回復が見込まれ、一転ビジネスチャンス。グループが富山県と共同開発した「水上式太陽光発電システム」もアドバルーンとして支援材料。トータル3Q発表(前期1月31日)あたりから盛り返すとみられる。このため、前期実績が中期計画の94%にとどまった連結売上高、60%弱の営業利益など今、来期上方修正が楽しみ。国内は76円台の円高デフレに手を焼いているが、EUのギリシャ2次支援、米国の連邦債務上限引き上げで陰の極に入ったと考えられ、来春以降円安インフレも伝えられる。震災は同社にとってもアク抜けになりそうだ。

1Q連結は、20%増収、営業利益4300万円、経常利益6900万円、純損400万円。前期落ち込んだだけに戻した。連結売上高が区間新で期待をもてる。一昨年、バンドー化学と共同開発した省エネベッドが春日井市民病院を口火にヒット。地道な取り組みも手がかりだ。12年3月期(連結)は、売上高320億円(2%増)、営業利益14億円(22%増)、経常利益14億7000万円(同)、純益7億6000万円(73%増)の見通し。配当は32円(中間14円)を据え置く予定。04年(40周年)を節目に収穫期入り。07年3月期に最高純益(9億4300万円)を計上した。2010、11年調整運。来年後半から上昇運。14年(50周年)が最大の節目になりそうだ。6月27日788円(1株当たり純資産1110円)を高値に740円を中心とするもみ合い。今秋以降上方修正含みと考えられる。

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