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企業レポート

今後クライマックス  クロップス  7月9日 (2013.07.08)

移動体通信が高い伸び

au専売のポジション上がる

 

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クロップス(9428)は踊り場。直近2期、移動体通信が高い伸び。今期も続伸の見通し。米アップルのスマホ普及、MNP(番号持ち運び制度)が主因とみられ、スタッフ拡充、核店舗大型化に意欲。スッテップアップが見込まれる。同社は89年以来「au」専売。スマホの販売比率が7割を突破する一方、携帯の既存契約者に占めるスマホの比率が約3割。しかも、2017年(40周年)にかけて上昇運。今後クライマックスが予想される。KDDI(9433)の今期連結見通しが売上高4兆1400億円(13%増)、営業利益6300億円(23%増)と最高だけに尚更。前田会長(63)、小林社長(63)、KDDIも上昇運の踊り場。三者揃って記録更新も考えられる。いつの間にか3月15日、東・名証2部に上場。6月21日の総会に140人出席者があり質問なし。30分で終了した。前年励まされたようにいい雰囲気だったという。過半を占める移動体通信(前期営業利益率3.1%)のほか、連結子会社の人材派遣(同3.7%)、ビルメンテナンス(同4.1%)、店舗居抜き流通(同2.6%)、さらに文具事務用品卸事業(同3.8%)も堅調。昨年9月営業を開始した中国上海の移動体通信事業(営業赤字3700万円)。5月に二つ目の店舗を出した。課題は主力の移動体通信。人材や店舗開発に加えキャッシュバックをはじめ一連の営業政策に神経をつかうという。過去20年余りデフレに揉まれ、現政権がリフレや消費税引き上げを打ち出しても、ユーザーがにわかに馴染めないためだ。

2014年3月期(連結)は、売上高258億7000万円(7%増)、営業利益7億6100万円(5%増)、経常利益7億4700万円(3%増)、純益3億6300万円(7%増)と慎重な見通し。配当は期末1.5円(優待あり)据え置く予定。東海4県下41店舗。名古屋の御器所(ごきそ)を中心に新規、移転リニューアル、リニューアルなど地域のニーズにこたえドミナント化。前回述べたように「au」専売のポジションが上がってきた。グループの共存、発展を目指す上でM&A、コラボ、アライアンスなど選択肢。一部延期説もあるが、消費税引き上げ後に直面する課題。今、来期締まればクライマックスが予想される。

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