証券ビュー

森羅万象

気迷い変じ疾風迅雷 6月24日 (2013.06.24)

百万人といえど我れ征かん。

今週は迅雷震雷、疾風怒雨

たちまち相場急伸せん。

明けやすき 夜をかくしてや東山  蕪村。

先週、株式の世界は弱気一色。

野も山もみな弱気なら、阿呆になって買いのタネを蒔く がよか候。

相場というものは

いくら気を揉んでも時期が来なければ動かない。

逆に、動く時がくれば動くわけで、

それは日柄とする見方もあれば、

人気とする考え方もある。

相場金言に、相場詰めれば動機づく とか、

閑散に売りなし などとあるのも、

誰もが諦めた時分に、相場は人気の裏を行くと言う事を物語る。

人間と言うもの、

お金にゆとりがある時は陽気であり、

相場に対しても、とかく強気になりがちである。

逆に、懐が淋しいと、気も萎える。

相場に対しても、暗くなる。

“気”の変化は、

よく「お天道さまのお顔次第」といわれる。

先週末、二十一日は夏至。満月も二十三日。

この日を境に、相場も節目となり、

弱気が一転して、火柱立つ相場が来てもおかしくない。

この六月、ドルも株も、

皆が弱気になったところは、買いのタネを蒔く時期である。

国内商品も、売られすぎ銘柄を買い拾う。

七月までに大きな底を付けた相場は、

年末に向け大反騰。

NY金は最後の下げを遣って終わり。

辛抱する“気”に咲く花を期待しての「忍の一字」にも限界あり、

と相場から離れていく人が目に付く。

鳴かざれば、鳴くまで待とうほととぎす

待てば海路の日和かな

井戸を掘るなら、水が出るまで掘れ。