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企業レポート

今、来期弾み  システムリサーチ  6月18日 (2013.06.17)

厚くなった顧客の信頼

射程圏にとらえた中期計画

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システムリサーチ(3771・JQ)は続伸。5期ぶり連結最高益更新の見通し。今、来期弾みがつきそうだ。自動車を中心に製造業関連の引き合いが増えているためで、2014年度消費税引き上げと軽減税率、16年度マイナンバー制度導入に備え新たにシステム構築待ったなし。活況が予想される。5月13日1700円まで戻し、6年ぶり高値を更新している。前回述べたように、直近3期尻上がり。新卒、中途採用も活発。東証上場に向けて仕切り直し。このほど定款変更し取締役会長のポストを新設予定。次期社長登場も時間の問題になってきた。同社はSIサービス(前期連結52%)を主力にソフト開発(同39%)、同プロジェクト業務などトヨタ向け26%、同グループ全体43%の構成。自動車関連で揉まれシステム開発、メンテに傾注しリピート率約70%。リーマンショックをこなし、東日本大震災の年(11月)新本社が稼働しただけに顧客の信頼が厚くなった印象。中期計画の連結売上高100億円、営業利益8億7600万円(2016年3月期)を射程圏にとらえた。目玉がイージーストック/在庫・倉庫管理システム、セールス48/webオーダーシステム、イージーマイショップ/ネットショップ、構築・運用システム。2番目ネット受注システムの場合、中小企業が大手に対抗。企業間取引が拡大する中でコスト5分の1といわれる画期的なもの。地元名古屋のほか東京、大阪でも受注増が見込まれる。連結子会社のイリイが全国パナソニック系延べ4000社のメンテ、消費税対応に追われ、昨年12月立ち上げた障害者採用の特例子会社ソエル(岐阜県大垣市)も実績づくりに意欲。優秀な人材がいるようだ。

2014年3月期(連結)は、売上高85億5600万円(12%増)、営利業益5億6400万円(52%増)、経常利益5億5400万円(同)、純益3億4300万円(51%増)の見通し。配当は期末50円を据え置く予定。前半11%増収に拘らず29%営業減益。堅目につくったという。14日トヨタの総会が物語るように今、来期一歩、二歩踏み込む場面。同社は来年から上昇運。2011年(30周年)を境に10年収穫期とみられる。山田社長(64)は目下上昇運の踊り場。従業員は付加価値が下がると決算賞与が見送られるため、否応なくモチベーションが上がるという。

 

 

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